吉備津彦神社(きびつひこじんじゃ)は、岡山県岡山市北区一宮にある備前国の一宮です。
背後の中山は古代より巨大な天津磐座(神を祭る石)が信仰対象であり、磐境(神域を示す列石)があるなど、山全体が神の山として崇敬されてきました。
吉備の中山(標高175m)の北東麓にあり西に1.5kmほどのところにある備中国の一宮・吉備津神社と共に、大吉備津彦命(きびつひこのみこと)が主祭神となっています。
吉備の卑弥呼説となっている大倭迹々日百襲比賣命(おおやまとととひももそひめのみこと)も祀られています。
大吉備津彦命の屋敷があった場所だとされ。その住居跡に社殿が創建されたのが起源と考えられています。
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戦国時代には、金川城主・松田元成が焼き討ちし社殿を焼失しました。
その後、岡山城主となった宇喜多直家が再建し、備中・高松城の水攻めの際には、羽柴秀吉(豊臣秀吉)も戦勝を祈願したと伝わります。
江戸時代に入ると姫路藩主で岡山城主となった池田利隆が本社を造営しました。
その後、岡山藩主・池田忠雄によって本社・拝殿が造営され、池田綱政のときには社領300石が寄進されたほか、本殿・渡殿・釣殿・祭文殿・拝殿と連なった社殿が1697年に完成しています。
ただし、昭和5年(1930年)12月に本殿と随神門以外の社殿・回廊が焼失したため、現在の社殿は昭和11年(1936年)に建造されたものとなります。
本社の社殿は、夏至の日に正面の鳥居から日が差し込んで、祭文殿の鏡に日光が当たる構造になっているため、吉備津彦神社の別名は「朝日の宮」とも呼ばれます。
水琴窟があるところから奥へと進むと登山道となります。
約15分ほど登ると、古くから儀式も行われた吉備の中山で最も重要な場所「磐座」(いわくら)に到着します。
夏至の日の日の出にて、鳥居から社殿へまっすぐ太陽の光が差すと申しましたが、このとき、太陽、神殿、そして延長線上にはこの磐座へと一直線になるのです。
外せないパワースポットだと思いますが、結構な山でしたので、今回は体力の問題であきらめました。
もし、下山する際には、磐座から急な斜面を下り行って「天岩柱」を拝見してから戻ることをオススメ致します。
交通アクセスですが、西日本旅客鉄道(JR西日本)の吉備線「備前一宮駅」から徒歩3分と近いです。
無料駐車場は約100台完備となります。
拝観は無料ですが、御朱印などの時間は朝8時~17時となります。
まさに、神話の世界に紛れ込んだような感覚に陥るところでして、吉備津神社と比較するのではなく、きちんと別の神社だと考えて訪問するべきだと感じました。
桃太郎伝説などは吉備津神社のほうにて詳しく記載させて頂いております。
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