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吉見観音への交通アクセス【最寄り駐車場】吉見・安楽寺の歴史

吉見観音

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吉見観音とは

吉見観音(よしみかんのん)は、埼玉県比企郡吉見町にある真言宗・智山派の寺院「安楽寺」(あんらくじ)になります。
山号は岩殿山、院号は光明院であり、ご本尊として聖観世音菩薩を祀ることから、吉見の地名を取って「吉見観音」と親しまれています。
山門がある入口は、下記のように階段になっていますが、足腰が弱い方は、左の道路を進むと、グルッとまわって境内に入れます。

吉見観音

創建としては、最初、奈良時代に、聖武天皇の勅命を受けた行基が、岩窟に聖観音像を設置したのが始まりとされます。


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そして、平安時代初期、806年に、坂上田村麻呂が、堂宇を建立したと伝わりますが、吉見護摩堂と呼ばれています。
平将門調伏の護摩を修し、その功績にて、息障院の号が下賜されました。

吉見・安楽寺

平安時代末期には、比企尼が保護した蒲冠者(蒲殿・源範頼)が、岩殿山・安楽寺(吉見観音)にて匿われたともされます。
山門前にある石碑の横には「蒲冠者 源 範頼旧蹟」と記載されています。

蒲冠者 源 範頼旧蹟

そして、鎌倉時代の頃には、吉見御所(源範頼館)を構えたとされる、源範頼(源頼朝の弟)が、吉見荘の半分を寄進し、高さ48mもあったと言う三重塔や、大講堂を建立したとも言います。

吉見観音の三重塔

戦国時代の1537年、小田原城北条氏康と、関東管領・上杉憲政との戦いで、太田資正などが守る武蔵・松山城が攻撃された際に、全ての伽藍が消失しました。
恐らく、僧兵は、やむを得ず、上杉氏に味方していたのでしょう。

武蔵・松山城 上田朝直 上杉/武田/北条/豊臣と何度も攻撃された松山城


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江戸時代になって、秀慶法印により、本堂・三重塔・仁王門が、現在の位置に再建されたと伝わります。
三重塔は、寛永年間(1624年~1645年)、本堂は、1661年の再建です。
杲鏡(こうきょう)法印や、呆慶(こうけい)法印のときと考えられます。
仁王門、金剛力士は、1702年、法印賢秀の時になります。

吉見観音

本坊は、息障院(そくしょういん)でしたが、室町時代に、約1.5km東(徒歩20分)に移転しています。
その息障院が移転した場所が、吉見氏の館跡(源範頼館跡)とされます。

源範頼館・御所陣屋の解説~吉見御所と源範頼(蒲冠者)を検証してみた

吉見観音の秘仏本尊は、毎年6月18日「厄除け朝観音」としてご開帳されます。
昔、疫病が流行っ多彩に、団子を供えると、難を逃れた霊験があるそうでして「厄除け団子」の露店が並びます。


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普段の日は、駐車場近くにある、門前茶屋「どびんや」にて、名物「厄除けだんご」を頂けます。

吉見観音の見学自由ですが、拝観時間は、4月~10月が朝8時~17時、11月~3月は8時~16時です。
御朱印は、2種類あるようで、境内納経所にて頂けます。


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最寄りの駐車場からは、下記のように、緩やかな坂道を進むと、吉見観音があります。

吉見観音への行き方

初詣でも人気の吉見観音ですが、見学所要時間は、最寄りの駐車場からで、往復30分~40分といったところです。
古いですが、清掃はされているトイレもあります。

交通アクセス

東武東上線・東松山駅から約4.6km、徒歩70分の距離です。
バスに乗車しても、最寄りの久保田バス停から3kmあり、徒歩45分かかりますので、タクシー約20分(片道2300円くらい)がお勧めです。
クルマの場合、吉見観音に一番近い駐車場がある場所を、当方のオリジナル地図にてポイントしております。


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地図の中にある検索窓から「吉見観音」と検索してみてください。
スマホで表示すると、その場所をタップして、目的地指定し、カーナビ代わりにもお使い頂けます。
歩くナビにする設定も可能です。

お車の場合、吉見百穴などと、セットでどうぞ。

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髙田

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