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弘道館 水戸藩による日本最大の藩校 日本遺産・国特別史跡

弘道館

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弘道館(こうどうかん)は、幕末の水戸藩主・徳川斉昭水戸城の三の丸に建造した、当時は日本最大級の藩校で、茨城県水戸市三の丸にあります。
国の特別史跡に指定されているほか、正庁・至善堂・正門は、国の重要文化財になっており、弘道館は日本遺産にも選ばれました。
水野忠邦の天保の改革に影響を受けた徳川斉昭は「教育によって人心を安定させ、教育を基盤として国を興す」とし、人材育成こそが急務と、重臣らの屋敷を移転させてまで、藩の学校を築きました。



1841年7月に完成し、戸田忠太夫、藤田東湖、安島帯刀、会沢正志斎、武田耕雲斎、青山拙斎ら若手の志士が水戸藩より誕生しています。

しかし、社寺改革など行き過ぎた政策を理由に、1844年、徳川斉昭は、江戸幕府から致仕謹慎を命じられます。
ただし、1849年には水戸藩政への参与が許され、1853年、ペリー来航となると、老中・阿部正弘の要請を受けて徳川幕府の海防参与・政務参与となりました。

弘道館

弘道館への入学年齢は15歳だったそうです。
それまでは藩指定の家塾で素読を学び、15歳になると家塾の教師が保証人になって入学願を水戸藩に提出しました。
そして、指定された日に登館すると「論語」や「孝経」などから、出題される講読の試験を受けて、合格すると講習生として入学が許可されたと言います。

弘道館

なお、入学許可は、毎月3日・8日。または5日・10日と、当初は随時実施されていたようです。
なお、生涯教育が原則でしたので、卒業と言う概念はなく、40歳以上になると、通学は任意となりました。
ただし、身分や年齢によって登館義務日数が決まっていたようですが、家柄が低い武士は、出席日数が少なくてよかったそうです。

水戸・弘道館

学科は、儒学や歴史のほかに歌学、天文、算学、地図、音楽などの選択科目があり、もちろん、剣術、槍術、兵学、射術、馬術、水術など軍事関連の授業も千葉周作などを呼び行われました。
約1000名が学ぶ、今で言う総合大学とも言える教育機関で、諸藩が視察にもよく訪れたと言います。
そのためか、肥前藩、福山藩、谷田部藩、彦根藩の各藩校も弘道館と称しています。
このように、水戸藩の思想は、吉田松陰や西郷隆盛など幕末の志士にも、たくさんの影響を与えました。

弘道館

のち徳川幕府15代将軍になる徳川慶喜も、若いころからこの弘道館で学びました。

定期試験は、毎月2回の試文試験と、年1回、秋に文武大試験があったそうです。
この文武大試験は藩主が自らが見分して行なわれ、成績優秀者は表彰されたとのことです。

弘道館

鳥羽伏見の戦いで敗れた徳川慶喜は、江戸開城の和睦合意に沿って水戸で謹慎しましたが、弘道館の至善堂(しぜんどう)にて謹慎生活を送ったとのことです。
至善堂は、徳川慶喜が幼少期に学んでいた部屋でもあるそうです。

至善堂御座の間

なお、弘道館で注目すべき点は、領民に対する種痘(しゅとう)の本拠として医学館が併設されている点です。
藩主や武士だけでなく、領民もみんなで楽しめる偕楽園と言い、水戸藩の民への心遣いは、とても立派なところがあると存じます。



弘道館が有していた蔵書の多くが、昭和20年(1945年)の水戸空襲にて焼失したのは、とても残念なところです。

弘道館への交通アクセスですが、JR水戸駅からですと、坂道を登りますが、徒歩7分となります。
クルマの場合、弘道館の正門の脇に無料の駐車場が完備されています。

見学は有料で、開館時間は午前9時~午後5時(2月20日~9月30日)、午前9時~午後4時30分(10月1日~2月19日)、定休日は年末の12月29日~31日となります。
近くには、水戸城の大手門などもありますので、セットでどうぞ。

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髙田

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