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黒島(くろしま)は、沖縄県の八重山諸島にある島で、住所は沖縄県八重山郡竹富町黒島となる。
石垣島には4回ほど訪れたことがあり、竹富島・小浜島・西表島・波照間島と高速船で渡ったこともあるが、黒島だけ未訪問だったため、今回、石垣空港から直行してみた。
石垣港から黒島までは約17km、高速船で所要30分の距離。
黒島観光はレンタサイクル
黒島では、波照間や小浜島・竹富島などと異なり、マイクロバスなどの観光はないので、自分(自力)で観光するしかない。
ただし、貸自転車店が3箇所ほどある。
比較的平坦な島(最高標高15m)であるため、自転車でも十分だが、幼児も載せられる電動自転車の貸し出しもあった。
黒島のレンタサイクルは、高速船が港に到着すると「まっちゃんおばー」と「黒島レンタサイクル」の送迎車(ワゴン車)が出迎えてくれる。
事前に、安永観光・八重山観光フェリーなどの黒島観光ツアーコースにて予約していた場合には、指定された貸自転車屋のクルマに乗り込もう。
なお、レンタサイクルを予約していなくても、当日に黒島で申し出ても借りられるので、予約なしでも送迎車に乗ることはできる。
係員さんに「予約していないけど良いですか?」と確認して頂きたい。
なお、予約無しの場合、港から一番近い「喫茶店・ハートランド」(徒歩1分)でも貸自転車があるので多客期でなければ大丈夫と言える。
今回は石垣に2泊3日の予定。
また、GW明けでちょうど梅雨の時期となったため、事前に観光コースなどの事前予約は行わず、石垣港に着いてから黒島行きを判断した。
黒島に渡っても雨の可能性もあったので、船だけキップを購入して、黒島ではheartlandさん(下記写真)でレンタサイクルを借りている。
はーとらんど「貸自転車料金」※訪問時
普通自転車(ママチャリ)
2時間800円、4時間1300円、1日1600円
電動自転車 (幼児も乗せられる)
2時間1500円、4時間2500円、1日3000円
貸自転車(レンタサイクル)を利用しての観光所要時間は、事前の調査で約2時間。
実際に下記のコースで周ってみると、途中、休憩なしでちょうど2時間くらいであった。
途中でのんびり休憩したり、食事をする予定であれば4時間ほど見れば良い。
高速船の時刻表(ダイヤ)をよく見て、帰るのに乗る時間を考えて行動すれば良く、黒島を日帰りで1周するのに時間は十分ある。
徒歩で周ると、約20kmくらい歩くと考えられるため、5時間くらい見た方が良いか?
黒島で満点の星を見る場合には、島内に宿泊するしかない。
余談だが、羽田空港から袋に入れた折りたたみ自転車を持ってきて、黒島にきた一人旅の方もおられたので、ご参考までに。
あると良い持ち物
あると良い持ち物は下記の通り。
・レインコート
・虫よけスプレー
・日焼け止め
・帽子
・ゴミ袋(ビニール袋)
雨が予想される場合は「レインコート」
100円ショップで買って、使い捨てにしても良いだろう。
なお、スコールのようになった場合には20分ほど雨宿りすれば大丈夫な場合が多い。
私の場合には、有料の天気予報アプリを使っており、雨がいつ頃やみそうか?確認しながら黒島観光をした。
日焼け止め・虫除けスプレーも持参したい。
晴天時には「帽子」もあると少しは日焼け止めになる。
あとは飲み物(ペットボトル)。
島内の途中ではほぼ調達不可能なので、石垣港で船に乗る前に買っておいたほうが良い。
最後に「ゴミ袋」。
黒島はゴミ箱がなく、ゴミは持ち帰りと決められているため、ゴミ袋がないと難儀する。
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それでは、効率よく黒島を観光する方法としてご紹介申し上げたい。
黒島観光の順番
黒島は中央部の標高が高くなっている。
そのため、港から島を横断するようなルートになると、行きが「坂道」となってしまう。
長旅で暑いところでもあるため、体力温存のためにも下記の道順だと、そんなに坂道はなくスムーズに移動ができる。
1番・西の浜から3番・黒島研究所への道路は「未舗装」となっている。
軽自動車が通行できる幅の道路で、わだちもあり、雨が降ると若干水たまりもできる。
そのため、舗装路だけで行きたい場合には、1番と2番はカットしてほしい。
なお、黒島では2014年にひとりハブにかまれているため、むやみに草むらに入らないようにしよう。
また、各所に御嶽(うたき)がありますが、牧場・民家同様に、敷地に立ち入らないように、ご配慮頂けますよう心よりお願い申し上げたい。
各写真は現地で撮影したものだが、梅雨の時期ゆえ、天気が悪いことをお詫びする。
西の浜
まず1番目は「西の浜」だが遊泳禁止のため写真撮影するビーチとご理解願いたい。
西の浜への入口だが、黒島港ターミナルからだと港からの道を少し進むと、右手に「まっちゃんおばー レンタサイクル店」が見えて来るので、その建物脇の細い未舗装路を進んでいく。
ちょっとわかりにくいので、不明な場合には当方の沖縄当方オリジナル地図にて「ナビ設定」して頂きたい。
スマホで表示すればナビとして使用することができる。(バス乗車・歩行者・自動車としてのナビも可能)
地図の検索窓から施設名を入れて選択を。
また、その農道のような道路から、西の浜に入る箇所もわかりにくい。
スマホのGPSをフルに使って地図にて確認したほうが良い。
きのこ岩
2番目は「きのこ岩」と言う岩がある海岸。
実は、西の浜から、キノコ岩に向う途中に「雨」が降りだし、途中、木の下で15分ほど雨宿りをした。
そして、きのこ岩の海岸に降りられるところに来たのだが、ちょっと、坂道になっていて、足元が滑りそうだったため、海岸に降りるのを断念。
そのためも写真がないことをお詫びしたい。
黒島研究所
3番目は黒島研究所。
この黒島研究所は、ウミガメの研究をしている施設。
有料の観光施設になっており、展示室ではウミガメやサンゴの標本の他、黒島にする動物飼育もある。
トイレがあるため、トイレ休憩も兼ねて寄れると良いだろう。
付近ではヤギさんが放し飼いになっていた。
黒島番所跡
黒島研究所から近く、黒島番所跡の説明版がある。
敷地の奥には、プズマリ(先島諸島火番盛)もあるので、自転車を降りて向かいたいところ。
公衆トイレあり。
ここから後半はすべて舗装路となる。
次は、道を右に曲がって仲本海岸 (ビーチ)へ。
途中には、黒牛さんもいたので、自転車を止めてパチリ。
仲本海岸(海水浴場)
仲本海岸は、黒島で一番人気がある海水浴場で、シュノーケリングも楽しめる。(救命胴衣の着用が必要)
また、屋根の付いたベンチ、自動販売機、公衆トイレもあるがキレイとは言えなかった。(海はきれい)
訪問時はいずれも半分壊れているような感じで、トイレも不安が残った。
夏はハブクラゲに注意。
黒島灯台
仲本海岸から黒島の最南端になる黒島灯台へは、牧草地を左に見ながら、1.7km(自転車で約10分)とちょっと距離が長い。
黒島はほとんどの土地が牧場・牧草地と言う感じで、黒毛和牛の小牛が飼育されている。
その小牛は黒島で約1年育つと、農協の貨物船に乗せられて、石垣島や九州も含めた日本全国に出荷され、ブランド牛になる。
黒島の人口(住民)は約200名に対して、牛さんは約3000頭なので、牛の方が10倍以上多いと言える。
さて、だんだん灯台が見えて来るが、その黒島灯台の直下に行くには歩行者が通れるほどの小径を進む。
ただし、灯台の内部は見学できない。
舗装路から右の海岸にそれれば、海岸から黒島灯台の全景を撮影できる。
黒島港~黒島灯台(約4.5km、自転車で約25分)
東筋集落~黒島灯台(約2.1km、自転車で約12分)
キャングチ
キャングチは、牧場を抜けて行く舗装路の終点にある。
その終点からすぐ海岸に出れた。
西表石垣国立公園の海域「黒島キャングチ海域公園」として海が指定されている。
要するにサンゴ礁の宝庫と言えよう。
今は使われている古くて壊れた桟橋があり、廃墟な感じが非常に良い所であった。
キャングチからはもと来た道を戻って中心街まで行く。
黒島展望台
黒島展望台は島の中心にあり、一番標高が高いところだと言えよう。
この順番で周れば、坂道だと感じるところはほとんどなく、黒島展望台に到着できる。
屋根付きの東屋(あずまや)もあった。
天気が悪いので登らず次を目指した。
伊古桟橋
海水浴をしない場合、伊古桟橋(いこさんばし)は黒島のメイン観光地になるかも知れない。
伊古桟橋は国の有形文化財に登録されている、全長354メートルの桟橋、今は使われていない。
雨で濡れているため、そこまでしなかったが、自転車で先端まで行くのもアリらしい。
ちょうど、満潮だったので、まさに海に浮いている道の様相であった。
伊古桟橋から自転車で3分ほどの場所に「イコノマ」と言う喫茶店(古民家)があり、食事もとれる。
ここからは港に戻ったが、途中、多少の上り下りあり。
アサビシバナ
黒島港から近い場所にあるのがアサビシバナ。
帰りの船に乗るまで、時間が空いた場合には最適な黒島ラストの観光スポットである。
貸自転車を返却してから徒歩で向かった。
港からは徒歩で約3分。
途中、不安になっても先を目指すと、下記のようにその先が楽しみな状況に。
岩と岩の間が狭いが、お腹が出ている小生でも通り抜けられた。
アサビシバナは方言で「遊び岩」という意味らしいので、この狭い箇所を通れる岩の事を言うのだろう。
その先には、西表島も望むビーチが待っていた。
ちょうど梅雨の時期と言えど、この時間には晴れ間も出て、ちょっとだけキレイな黒島ブルーの海も撮影できた。
ずっと天気が悪かったので、最後の最後で、少しだけ救われた。
動画も撮影してみたので、より雰囲気をご理解頂けるかと思う。
その後、船が来るまで、ハートランドでアイスコーヒーを飲んだが、この貸切状態のアサビシバナで、船の時間までゆっくりするか?、迷ったのは言うまでもない。
帰り、黒島に到着した農協の貨物船に、子牛さんが乗船していた。
どこかに売られてしまうのだろうが、黒牛の船旅は2度と故郷に戻ることが無い片道だと思うと、とても切なくなってしまった。
しかし、黒島の貴重な産業で住民の生活には欠かせないものでもあり、牛さんにも失礼だと感じ、撮影までは自粛している。
下記は帰りの高速船。
黒島の宿泊
黒島は島内に民宿が何件かある。
朝ごはん・夕食は、あまり食べられるところがないので、2食付きがお勧め。
船に乗る前に電話すれば、黒島港までクルマで迎えに来てくれる。
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