琴ヶ浜(ことがはま)は、島根県大田市仁摩町馬路にある日本海に面した海岸・砂浜で「鳴き砂」の名所として知られます。
約1.5kmのキレイな砂浜は、日本の音風景100選、日本の渚百選にも選ばれており、夏期には海水浴場にもなります。
沖縄の西表島にある月が浜(トゥドゥマリの浜)では、砂浜に降りると、すぐに砂が鳴いた経験から、どこを歩いても、鳴るもんだと思い込んでいました。
しかし、事が浜では、砂浜を歩いただけで、音はなりませんでした。
理由として、鳴く条件はかなり微妙なようでして、いくつか条件があることが、あとで、わかりましたので、記載したいと存じます。
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まず、雨天時など、砂が湿っている状態では、鳴らないようです。
また、砂浜の全域で鳴ると言う事ではなく、新鮮な海水でさらわれたあとに、充分感想した部分・・。
すなわち、波打ち際に近い、乾燥している砂が、鳴くようです。
これには、理由があって、ゴミなどの不純物があると、鳴らないとの事です。
特に、摩擦が起きやすいよう、足を擦るように、歩いたりすると良いみたいです。
海水浴客の多い時期は、音の発生感度が悪いようです。
確かに、西表島では、砂浜のすぐ向うは波打ち際だった記憶があります。
綺麗な海と、綺麗な砂がないと、鳴らないものですので、砂浜にゴミを捨てたりしないよう、注意したいところです。
なお、琴ヶ浜の由来ともされる「琴姫伝説」があり、まんが日本昔ばなしでも「琴姫物語」が放送されています。
寿永四年(1185年)春、壇ノ浦の戦いにて、源氏が勝利したあとの4日後に、敗れた平氏一門の娘が、ひとり、船にて浜に漂着したとあります。
伝承にはいくつかの話があり、既に姫は亡くなっていた、その後、父とされる目が見えない老人武将が来て、あとを追うように海に消えたなど、色々とあるようです。
一般的な説では、衰弱していた姫を、村人たちが介抱すると、やがて浜で琴を弾けるまで元気になったとされます。
しかし、再び姫は病となって、亡くなりました。
その後、不思議なことに、浜の砂が鳴くようになったので「琴ヶ浜」と呼ぶようになったというのが、筋書きです。
琴姫の墓とされる伝承地では、大正時代に発掘したところ、人骨が出てきたと言う事で、満行寺(まんぎょうじ)に納められました。
その後、昭和42年に、琴ヶ浜観光協会により、現在の場所に墓地が作られて移され、碑も建立された模様です。
その琴姫伝説の碑が建てられている場所は、駐車場から少し西に10mほどいったところにあるようです。
まだ、大正時代の頃には、郵便局付近にも、人家はほとんど無かったようです。
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琴ヶ浜への交通アクセス・行き方ですが、目印は、馬路琴ケ浜郵便局となり、郵便局の十字路を、海岸に向かって曲がれば、無料駐車場(15台)があります。
ただ、この十字路の角が、道路がそもそも狭いので、曲がるのに狭いです。
馬路集落を貫く道路も1.2車線といった感じ狭いですので、できれば「直進」で海岸に向かうのがベストとなりますので、南にある国道9号から入って行けるとベストです。
海水浴シーズンは、駐車場、満車かも知れません。
鉄道の場合、JR山陰本線の馬路駅を降りて、徒歩約5分となり、ほぼ平坦ですので、坂道はありません。
琴ヶ浜は「砂時計」と言う漫画を原作とした「ドラマ」(佐藤めぐみさん主演)やロケ地にもなりました。
仁摩サンドミュージアムと言う観光施設も、ドラマと「映画」(松下奈緒さん主演)でのロケ地となりましたが、離れたところにあります。
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