大阪観光・奈良観光

大阪城の史跡巡り満足観光~堪能2時間おすすめコースのご紹介


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大阪城の史跡巡り

今回、大阪城を単に見学するのではなく、大阪城にまつわる「史跡」を巡る旅として写真も収めて参りましたので、効率よく大阪城の史跡が楽しめる2時間コースとしてご紹介致します。

今回は大阪城を訪れる直前に、豊臣秀頼ゆかりの「玉造稲荷神社」に寄った関係で、大阪城の南東側「玉造口」より入る事にしました。

まず、玉造口の門跡に行く前に1箇所立ち寄ります。


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まずは、城中焼亡埋葬墳です。
写真の城中焼亡埋葬墳と言うのは、幕末の鳥羽伏見の戦いの際に、徳川慶喜が江戸に帰ってしまい、幕府軍は大坂城を新政府軍に手放すのですが、この時は拒んだ一部の幕臣が、大坂城内に火を放って自害したと言います。

城中焼亡埋葬墳

それを見た新政府軍の薩摩藩長州藩が、彼らの遺骨を埋葬したのが城中焼亡埋葬墳で、武士の鑑としたそうで、地元ではこの石碑のことを「残念さん」と呼んだそうです。
この城中焼亡埋葬墳の傍らには「淀君の霊の石碑」もありますが、淀殿関連に関しては下記の別ページにて別途ご紹介させて頂いております。

淀殿(淀の方、茶々)~豊臣家・我が子の為に生涯を全うした強き女性

なお、この城中焼亡埋葬墳は木々の中にあって、場所がわかりにくいので、下記の地図にて示しておきます。
地図は縮尺を変えてご覧願います。

さて、玉造口を目指しますが、その途中、大阪城の南外堀が見えてきました。

大阪城の内堀

この玉造口には観光バスの駐車場もあるため、多くの中国人?観光客の間をぬって歩きました。

大阪城・玉造口の巨石

上記は大阪城・玉造口にある石垣の巨石です。
大阪城の各門にはこのような大きな石が多数使われています。
権力の象徴ですね。

蓮如上人袈裟懸の松

玉造口から入って、梅林の西南(内堀脇)の方に行きますと「蓮如上人袈裟懸の松」があります。
蓮如(れんにょ)上人と言うのは、そうです「本願寺蓮如」と言うと分かりやすいでしょうか?
元々、大阪城は大坂石山御坊と言い石山本願寺があった場所ですからね。

蓮如上人袈裟懸の松

ただし、現在、松は枯れてしまっていて、根っこだけが保存されています。
ほとんどの方が、こんなところ見ないで、見えてきた大阪城の天守閣を目指していますが、隠れた史跡でもあります。

蓮如上人の筆跡の「六字名号の碑」

上記はその松の裏側にある、蓮如上人の筆跡の「六字名号の碑」です。

大阪城の東外堀

上記は大阪城の東外堀です。
豊臣時代の大阪城破却されましたので、今、残っているほとんどは徳川時代の大阪城となります。

大阪城の二の丸

二の丸へ入って行くとやがて左手に豊国神社が見えてきます。
豊國神社に関しては、豊臣秀吉のページにて触れていますので、ここでは省略させて頂きますが、コース的には豊國神社を見てから下記に進むと良いです。

豊臣秀吉と豊國神社についてはこちら

大阪城の桜門

大阪城の本丸へ入る「桜門」が見えてきますが、ちょっと素通りします。

石山本願寺推定地

上記は、本願寺顕如の時代である石山本願寺推定地の石碑ですが、天守閣に入る前に先にココと豊国神社、そして大手門を見ておくとコース的には効率が良いです。
は石山本願寺推定地の石碑は場所がわかりにくいので、下記の通り地図で示しておきます。

大阪城・大手門

上記は大阪城の大手門で、外側から撮影したものです。
大手門と言うのは正式な入口と言う事になります。

大阪城の大手門

大手櫓門(大手門)を入ると虎口と言う防御形式になっています。
真田幸村(真田信繁)もココから出入りしたのでしょうか?

大手門控え柱謎の柱継ぎ

上記は、大手門控え柱にある「謎の柱継ぎ」です。
どうして、このように継ぎ足したような建築になっているのか、良くわかっていないとの事です。

隣の西ノ丸庭園に入るのには拝観料200円が必要ですが、見どころとしては焔硝蔵があります。
ただし、2時間コースでは時間ロスが大きい為、カットです。

大阪城・桜門

と言う事で、大阪城・桜門に戻りますが、途中、謎の空堀を撮影します。

大阪城の空堀

なんで、本丸の手前なのに空堀になっているのか?よくわかっていなそうです。
そして、いよいよ、本丸へと入ります。

大阪城・桜門の巨石

桜門を入りますと、見えてくるのがとても大きな巨石です。
このように大きな石を用いるのは、権力の象徴でもあります。

蛸石

これは「蛸石」と呼ばれています。タコに似た模様、わかりますか?
現地で見た時は「あっ、タコだ」と分かったのですが、今、改めて写真を見ると全くわからない自分がいます。

大阪城のトイレ石垣

もひとつオマケに、桜門を入ったところの「トイレ」から撮影した石垣です。
大変不謹慎ではございますが、目の前に400年前の城の石垣を眺めながらトイレができると言うのは世界で、ここだけなのではないでしょうか?
失礼致しました・・。

大阪城の本丸

気を取り直しまして、トイレを出ますと、すでにここは大阪城の本丸で、大きな広場の先には天守閣が見えます。
お疲れの時は、どうぞペンチで一休みさりながら、天守をボーッと眺めるのも良さそうです。

大阪城

望遠で撮影すると上記のような感じです。

豊臣時代の大阪城の解説

豊臣時代の大阪城と、徳川時代の大阪城の解説パネルがありました。
参考になりますね。

徳川時代の大阪城

良く見ると、入場口も混雑していませんでしたので、ここはチャンスとすかさず大阪城・天守に入りました。
多くの外国人ツアー客は、入場料を嫌うのか、時間が無いのか、天守閣の中までは入らないようです。
もっとも、中国の方は自国の歴史にプライドをお持ちでしょうから、再建天守や日本の歴史にはあまり興味ないご様子で、城をバックにと言うよりは、紅葉をバックに撮影されている姿が多数でした。

大阪城

有料拝観の入場口を入ったところで、パチリと一枚。
焦って入ったせいか、天守脇にある1625年建造の「金蔵」をすっかり忘れているのに気がついたのは、自宅に帰ってからです。(^^;)
この記事をUPした翌年にも大阪城を訪れたのですが、その際にも金蔵、忘れてしまいました。
どうやら、私は「お金」には運がないようです。(^_^;)

金明水井戸屋形

でも、1626年に作られた金明水井戸屋形は撮影できました。
豊臣秀吉が水の毒気をぬき、良い水を得ようと、黄金の延べ板を、井戸に沈めたと伝わります。
しかし、昭和34年の発掘調査では、発見できなかったそうです。

大阪城の石垣鉄砲狭間

また、この辺りの石垣には、なんと鉄砲狭間もついているのです。
石垣に狭間が施されているのは、他の城でもそんなに多くはありません。
手間がかかっていますね。

大阪城の大砲

そして、天守の入口手前には、大砲(大筒)があります。

大阪城の入口

上記は大阪城・復興天守への入口となり、すぐにエレベーターへと通されます。
混雑していると、ここでエレベーターへの順番待ちとなりますが、この日、エレベーターには小生を含めて2名しか乗っていないと言う状況でした。
でも、天守閣見学したあと、出て行く際には30名くらい並んでおられました。

大阪城からの展望

大阪城・天守の中では色々な史料の展示も多数あります。

大阪城からの展望

撮影して良いフロアと、ダメなフロアがありますので、ご注意ください。

大阪城からの展望

いや~、大阪城公園の紅葉もキレイでした。

大阪城からの展望

大阪城の天守ではお土産物も販売されています。
さて、大阪城の天守閣を出て、先を急ぎます。

大阪城の残念石

上記は、大阪城の「残念石」です。
石垣を作る際の運搬途中に落ちてしまった石は、落城に繋がると言う事で、使用されなかったので、あちこちにこのような「残念なお石さま」があります。
淡路島から石を運んだとも言いますので、せっかくここまでやってきて、使われないとは、本当に残念な事です。

大阪城本丸石垣の鉄砲狭間

上記は本丸石垣の鉄砲狭間からの展望です。
そして、北へと進み、山里曲輪へ向かいしました。

大阪城

途中、見上げますと大阪城の天守閣が良く見えます。
ちなみに、大阪城の友好城郭は上田城です。

山里曲輪からの大阪城

上記は山里曲輪の上から撮影した大阪城です。

大阪城の内堀

内堀はこんな感じでした。

山里曲輪石垣の弾痕

上記は、山里曲輪石垣にある弾痕です。
太平洋戦争中、大阪城には中部軍管区司令部・第4師団司令部・大阪砲兵工廠・歩兵第8連隊などがありましたので、当然攻撃の対象でした。

あと、山里曲輪は豊臣秀頼と淀殿が自刃した場所でもあります。
その豊臣秀頼と淀殿に関する史跡は下記のページ下部にてご紹介させて頂いておりますので、ここでは省略させて頂きます。

淀殿(淀の方、茶々)~豊臣家・我が子の為に生涯を全うした強き女性

極楽口から撮影した大阪城

そのまま極楽口を出て振り返り、大阪城を撮影しました。

内堀と大阪城

この辺りからの大阪城も素晴らしい眺めです。

大阪城

京橋口の中ほどには、中国と日本の平和を願う石碑がありました。
尖閣諸島の問題にしろ、本当に残念でなりませんので、小生も平和を願いつつ撮影させて頂きました。

日中の平和を願う石碑

下記は京橋口の巨石です。
これまで多くの城郭を見て参りましたが、ここまで多数の巨石があると言う大阪城は本当にスゴイです。

京橋口の巨石

そして、京橋口を出て大阪城の2時間散策コースは終了となりました。

大阪城の京橋口

大阪城は広いです。
単に天守閣に登って帰るだけでしたら、天守閣のエレベーター待ち時間がなければ60分もあれば良いですが、大阪城の隠された史跡なども丁寧に周りますと、1時間では足りません。
今回、私は約2時間の観光所要時間となりましたが、天守閣内部の史料などを丁寧に見る場合には、プラス30分くらいあった方が良いかとは存じます。
2時間でご案内致しましたが、ご家族などの場合には合計で3時間ほどみて頂けますと幸いです。

生國魂神社お旅所跡

上記のオマケ写真は「生國魂神社お旅所跡」です。大手門の外側を南に行ったところにあります。
かつて、生國魂神社はこの辺りにあったのですが、大阪城の築城の際に移転させられました。


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以上、駆け足ですが大阪城の史跡観光コースをご紹介させて頂きました。
付近にある真田幸村などの史跡もあわせてご見学なさってみてください。

下記の地図では、真田丸関連の見どころ観光スポットをまとめて記載してありますので、大坂をご訪問する際の参考になさって頂けますと幸いです。


大きな地図で見る場合はこちら

大阪城へのアクセス・行き方ですが、下記の通りになります。
大阪市営地下鉄・谷町線「谷町四丁目」の2番出口。地下鉄中央線の場合、同じ「谷町四丁目」でも9番出口。
または、大阪市営地下鉄・玉造筋線と地下鉄中央線の「森ノ宮」のB3出口、(JR森ノ宮駅)などとなります。
上記の谷町四丁目と森ノ宮のどちらがお勧めですが、同じ駅に戻るのではなく、一方に抜ける形で周るとベストかと存じます。

大阪城の有料駐車場入口は下記です。

地図の縮尺はご自由に変えてご確認願います。
また、大阪城近くには下記のような戦国時代史跡観光スポットもございますので、時間が許せばセットでどうぞ。

越中井(細川ガラシャ)
真田丸(真田幸村)
玉造稲荷神社(豊臣秀頼)
大阪の真田丸関連史跡めぐりの歩き方に役立つ観光スポット一覧リスト
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髙田

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旅行会社勤務時の経験なども活かしまして国内旅行の情報提供中。
日本航空さんに年間10~30回搭乗して日本国内を巡っており、観光地での楽しみ方、お得な過ごし方などを掲載しております。
国内旅行地理検定2級、小型船舶操縦士1級、温泉ソムリエ、普通救命修了。
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