猿田神社(さるだじんじゃ)は、千葉県銚子市猿田町にある神社ですが、創建は垂仁天皇25年と伝わりますので、実に約2000年の歴史があるパワースポットです。
807年には社殿が造営され、平安時代には源頼義が神田を寄進しました。
また、鎌倉時代でも武家からの信仰が篤く、源頼朝も寄進したと伝わります。
足利晴氏は金印を奉納しました。
下総・上総・常陸にわたる476ヶ村の総氏神として崇敬されました。
家内安全・商売繁盛・八方除・交通安全・開運招神・心願成就にご利益があるとされます。
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戦国時代の1566年には、海上氏と安房正木氏との合戦で社殿を焼失したとあります。
その後、元亀年間に再建されましたが、1573年に再び焼失しました。
翌年にはまた再建され、徳川家康が江戸城に入ると、1591年には朱印地30石が寄進されました。
30石の寄進と申しますと、筑波の古刹・普門寺と同格と言えます。
現在の本殿は、江戸時代の延宝8年(1680年)に改築されたものとなります。
三間社流造(さんげんしゃながれづくり)の建築様式で、屋根は檜皮葺屋根と立派です。
おもしろいのは、本殿の裏側からも拝むことができるところですので、ぜひ、後ろ側にも回ってみて頂ければと存じます。
猿田神社の主祭神は、猿田彦大神・天鈿女命・菊理媛命です。
猿田彦大神(サルタヒコ)は、天照大神に派遣された瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を道案内した国津神(土着の神)です。
そして、常陸には「猿田氏」を称している子孫がいることも、なんらかの関係があるのでしょう。
天鈿女命(アメノウズメ)は、日本最古の踊り子(巫女)ともされ、力強くエロティックな踊りを儀式として披露したともあります。
猿田彦命の妻ともされますが、今では、芸能の神様としても親しまれています。
菊理媛神(ククリヒメのカミ)は、日本の神々の創始者である伊邪那岐(いざなぎ)と伊邪那美(いざなみ)が、夫婦ケンカをした際に、仲裁をした神とされます。
なお、猿田神社は、本殿がある場所以外にも霊場と申しましょうか、スゴイ、パワースポットが2箇所あります。
まずは「お水取りとお砂取り」です。
神社から一旦道路に出る形で更に北へと少し進むと、駐車場のところから森の中に入れる小道があります。
下記の鳥居が目印です。
小道を少し下って行くと、やがて左手に「お砂取り」の場所が現れます。
要するに「土」を持ち帰るとご利益があると言う事ですが、ほんの少しで良いらしいです。
お守りに入れても良いですし、玄関先に巻いても良いでしょう。
用途は自由です。
更に小道を降りていくと「お水取り」が現れます。
ここでは、とても綺麗な湧き水があります。
房総の東であり、海も近い銚子に近いところで、高い山は無いのですが、コンコンと水が沸いているので不思議です。
親鸞上人も修行したことがあるようです。
ここだけで2つの開運を掴めます。
もう1箇所は、駐車場の奥の方向にある「奥宮」です。
猿田神社の「奥宮」は、猿田彦大神御降臨之地の石碑があります。
まさに「聖地」です。
庚申の年(60年ごと)に、式年大祭神幸祭が盛大に行われます。
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交通アクセスですが、JR総武本線の猿田駅から徒歩5分となります。
境内には階段を上がって行きます。
駐車場は、丘のほうにあり、駐車場から猿田神社までやはり徒歩5分となります。
細い道を入って行きますが、場所がわかりにくいため、当方のオリジナル地図でも駐車場の場所を示してあります。
表参道のほうにも駐車場がありますが、そこからですと階段を登る事になります。
東京から見ると東の方角にあり、古くから八方除けの神社として信仰されていますので、初詣にもおすすめの神社です。
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