阿蘇くじゅう国立公園(大分県玖珠郡九重町田野)にある鳴子川渓谷の標高777m地点に架かる長さ390mの吊り橋で平成18年(2006年)10月30日に開業しました。
川床からの高さは173mと日本一の人道専用吊橋と天空の散歩道になっています。
以前まで長さも日本一だったのですが、現在は2015年に開業した箱根西麓・三島大吊橋(三島スカイウォーク)(400m)にその座を譲っています。
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九重夢大吊橋(ここのえゆめおおつりばし)では季節ごとに表情を変えるダイナミックな景観美も大変素晴らしいです。
遠くに、三俣山や涌蓋山など雄大な「くじゅう連山」が横たわり、橋からは、日本の滝百選の震動の滝(男滝・雌滝)、紅葉が大変美しい九酔渓(鳴子川渓谷)の雄大な景色を橋の上から望むことができます。
震動の滝から聞こえる大轟音も迫力があります。
震動の滝は落差83mの雄滝と98mの雌滝がありますが、この九重夢大吊橋が完成する前に、2つの滝の全貌を見るのは不可能でした。
鳥になった気分で楽しんでみてください。
九重夢大吊橋は、約1800人乗っても大丈夫な設計(入場規制は800名)で、風速65mくらいまで耐えられ、震度7までの地震にも対応しています。
渡っている人が多いと、橋の中心部は多少揺れるかも知れませんが、それもスリルがあって楽しいです。
私のように小谷城で転落してから高所恐怖症になったような方以外は・・。
風が強いとグラグラと揺れますので、怖い方は手すりにつかまって進みましょう。
時には、揺れで立っていられず、吊り橋の上で四つん這いになってる方もいるとか・・。
橋の真ん中にはスリルスポットがあり、下を覗くと、想像を絶する鳴子川渓谷の原生林を見ることができます。
このように金属床板のグレーチング構造になっているところもありますので、ハイヒールや杖は危険ですのでご注意を。
なお、最近はどこに行ってもそうなのですが、ソフトクリームを食べながらの外国人観光客も非常に多く、橋のルールでもある左側通行を守らず集団になって歩て行きます。
お越しいただけるのは非常にありがたいことなのですが・・。
生活道路とは全く無関係な観光専用の歩いて渡る橋は、1975年の大分県中部地震という、当時としては戦後最大規模の直下型地震をきっかけに観光振興として建設されました。
総事業費約20億円でしたが、国や県の補助金は受けておらず、人口1万人ほどの九重町が独自に17億3400万円を借金して予算を組んでいます。
開通からわずか24日後にあっさりと年間目標をクリアし町の貧乏脱出大作戦は成功。
2017年には、入場者数累計1000万人を突破しており、大分県でも有数の人気観光スポットとなっています。
どうせ作るなら「日本一の物」と言う町おこしが成功したのだと言えるでしょう。
同時に復興として策定され、民間企業が25億円で1996年に開業した九重森林公園スキー場も、九州最大のスキー場として成功しています。
貴重な冬季の雇用先となっており、約120名の九重町の住民の雇用が生まれています。
橋の通行料金の利益は、街の小学生・中学生の医療費無償化と、子宮頸ガンの予防ワクチンがほぼ無料にて提供するなど町民にも還元されていすま。
北ゲートには産地野菜が販売の店もあります。
また、認定されている夢大吊橋バーガーをランチに頂くなんてのも優雅で良いです。
紅葉の時期もお勧めですが、ライブカメラにて確認してから訪問すると良いでしょう。
白鳥神社のイチョウの「黄葉」も有名です。
九重夢大吊橋のゲートを入って。震動の滝(雄滝)への遊歩道を10分ほど降りて行くと滝展望所まで行くことも可能です。
営業時間は7月~10月は、朝8時30分~17時30分札止め、11月~6月は16時30分で入場券販売終了となります。
なお、晩秋から初春は16時ころから暗くなり始めます。
入場料金は中学生以上500円、小学生200円、小学生未満は無料です。
チケット売り場は橋の入口ではなく、駐車場の入口に近いほうの売店のところですので、先にチケットを買ってから橋に向かって歩きましょう。
往復料金と言う事ですが、ゲートを出ない限り何度でも橋を行き来可能です。
ペット(ワンちゃん)の入場は禁止となっています。
ただし、ゲージに入れて頂ければ、中村エリアの観光案内所、北方側の券売所にてペットの一時お預かりが可能です。
日傘や雨の日は傘の使用が禁止されているため、レインコートが必須となります。
使い捨ての雨合羽(150円)も売店で販売されていますが、100均で買っていった方が良いでしょう。
どのような雰囲気のところなのか、動画も撮影致しましたので、よければご覧願います。
九重夢大吊橋への行き方・アクセスですが、福岡の天神BTから高速バス「よふいん号」(予約制)で、九重インター下車し、タクシー又はコミュニティバスで、大吊橋中村口下車。
JR久大本線を利用した場合には、豊後中村駅からタクシー又はコミュニティバスで、大吊橋中村口下車となります。
また、別府温泉・由布院温泉より、亀の井バスが定期観光バスを運行しています。
下記の地図ポイント地点が無料駐車場の場所です。
普通車約230台の駐車場ではWi-Fi使えます。
九重“夢”大吊橋の観光所要時間ですが、単純に往復しますと20分~30分といったところです。
ただし、混雑していると歩くのが遅い方がいるので、その分、時間は要します。
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なお、混雑するような日には、つり橋の対岸となる北方ゲート側の駐車場を利用した方が良いかもしれません。
観光所要時間は30分~50分程度です。
帰りにはぜひお近くに温泉にも立ち寄ると良いのではと存じますので、タオル持参で行きましょう。
シーズンの週末は渋滞するほどの人気ですので事故などにはご注意を。
橋のスリル感が好きな方には、徳島の「かずら橋」もお勧めです。
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