旅行計画

石見銀山を2時間で観光する「効率が良い」観光モデルコース 駐車場の場所も

石見銀山を2時間で観光

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世界遺産にもなった「石見銀山」(いわみ-ぎんざん)を、実際に訪問させて頂きまして、個人旅行・グループ旅行・家族旅行にて、2時間で観光するモデルコースとして、元旅行会社勤務の小生がまとめてみました。
まず、石見銀山がある場所ですが、何県にあるかと申しますと「島根県」にあり、出雲大社と並ぶ観光名所です。
ちなみに、島根県の人口は約70万人と、少ないため、石見銀山に関しても、ものすごく賑わっているとは言いにくいところです。
ただし、見どころは満載ですので、ご紹介しつつ、効率よく観光する方法を明記してみたいと存じます。

石見銀山の駐車場

まず、石見銀山へクルマで訪問した場合、ネックになるのが「駐車場」です。
観光の中心になる大森地区は、山に囲まれた谷間にあるため、駐車場が極端に少ないです。
そのため、石見銀山へ、クルマ・レンタカーで訪問した場合、まず、駐車場が問題となります。


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お勧めの駐車場は、平日であれば、中心部の「石見銀山公園駐車場」(40台)と「大森代官所前」の道路駐車場(約10台)となります。
できれば、石見銀山公園駐車場に止められるとベストです。
それぞれの駐車場の場所は、当方のオリジナル地図山陰・山陽にてポイントもしていますので、よろしければ、カーナビ代わりとしても、ご活用頂けますと幸いです。

山あいにありますので、駐車場の数が少ないうえに、駐車場があっても、大きくないため、土日祝は混雑し、満車気味になります。
石見銀山での滞在時間も90分~120分(2時間)のため、回転率も悪いです。
銀山公園の無料駐車場(石見銀山公園駐車場)も、40台のため、訪問した11月平日でも、お昼くらいには、一時、満車となっていました。

石見銀山公園駐車場

なおかつ、奥に行けば行くほど、道路も狭いため、概ね、石見銀山駐車場から先には、一般車両は進入できないと言う感じになっています。(宿泊する場合などを除いて)

観光案内などでは、自動車(クルマ)で石見銀山に来た場合「石見銀山世界遺産センター」がある無料駐車場に止めるようにと案内されています。
土日祝は、そのほうが良いかと存じますが、いかんせん、石見銀山世界遺産センターから、大森の町並みがある場所まで、歩くと片道30分~40分かかるため、遠すぎますし、帰り道は結構な坂道となります。
路線バスの運行もありますが、ピストン輸送ではなく、路線バス対応も含まれるため、これがまた、運転本数が少ないです。

石見銀山のバス

GWやお盆・秋の連休などには、臨時バス(シャトルバス)も出るようですが、通常期では、1時間2本~3本程度でして、可能であれば10分間隔くらいにはなって欲しいところです。
時刻表(ダイヤ)は変わることがありますので、ご参考までにお願い申し上げます。

石見銀山のバス時刻表

駐車場は、尚且つ、土日祝の朝10時~14時くらいは混雑することがあるようで、満車になると、車を止められるのに2時間待ちになる可能性も出てきます。
石見銀山ではパークアンドライドを実施と、うたっている割には、非常に効率が悪いです。

土日祝の駐車場混雑を回避する作戦としては、朝9時よりも速い時間にするか、思い切って、石見銀山の街中に宿泊予約する方法となります。
宿泊予約をしていれば、宿泊施設の駐車場に、クルマを止めて観光に繰り出すことが可能です。


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もちろん、シーズンにもよりますが、平日であれば、駐車場が、一時満車だとしても、なんとかなるかとは存じます。
そのため、クルマで訪問される場合には、平日がお勧めとなります。

駐車場が厳しいのであれば、電車・バスでと考えますが、これがまた、バスの本数が非常に少ない状態です。

石見銀山の周り方

石見銀山の見どころがある箇所(町並みエリア・銀山エリア)は約3kmに及ぶ谷になっており、クルマでの進入は困難なため、貸自転車か徒歩での移動がメインとなります。
道路に関しても、狭い谷間にあるため、1.5車線と、細めです。
また、銀山公園から先は、原則として、クルマは通行止になります。(宿泊予約などがあれば、施設までは行けます。)
そのため、石見銀山の現地での見学は「徒歩」で移動するか「レンタサイクル」(予約不要)などでの移動が主流となります。

観光案内所のある銀山公園(石見銀山公園駐車場)から、龍源寺間歩の所要時間は下記の通りです。

距離2.3km、片道・徒歩45分、自転車・片道15分。
龍源寺間歩の見学所要時間30分。
合計往復、徒歩2時間、自転車使用1時間。

現地の有料ガイドさんと一緒に徒歩で回ると、龍源寺間歩ツアーで、往復所要2時間30分となり、結構時間が掛かります。
社会実験として、電動カート(ゴルフカート)などの運行も試験的に行われていますが、いかんせん、台数が少なく、輸送力が貧弱でして、乗り切れない場合が考えられるうえに、なんと定休日もあります。

そのため、時間を短縮し、効率よく石見銀山を堪能したい場合には、断然「貸自転車」が唯一、有効な移動手段となります。


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貸自転車屋さんは2軒あり、下記のとおりです。

貸自転車弥七 大森バス停近く 8時30分~17時30分 (年中無休)
レンタサイクル河村 大森代官所跡バス停近く 8時30分~17時 (不定休)
※悪天候時は臨時休業あり、冬季には休業時あり
※当方が訪問した11月平日は、貸自転車弥七さんしか営業していませんでした。

電動アシスト自転車、2時間700円、延長30分200円。
普通自転車、3時間500円、延長30分100円。
※雨天の場合、傘をさしての自転車運転は出来ません。
※お食事処おおもりにて、食事すると、延長料1時間無料券をもらえます。

龍源寺間歩まで行く場合には、なだらかと言えども、行きは坂道を上がって行きますので、断然、電動自転車がお勧めです。
帰り道は、自転車を、こがなくても、戻って来れる傾斜です。

貸自転車「弥七」

石見銀山公園駐車場に近いのが、下記の貸自転車「弥七」です。

貸自転車「弥七」

自転車で約15分の場所にある、石見銀山の龍源寺間歩まで行く場合には、迷わず、電動アシスト自転車を借りましょう。
2時間あれば、石見銀山の観光所要時間としても、だいたい充分と言えます。
貸出時には、名前や携帯電話番号が必要です。
散策用の地図は、グループに1枚、貸し出されます。
雨天時には、レインコートの持参が必要です。(傘を差しての運転は禁止されています)

大森代官所近くの大森代官所跡バス停にも、河村レンタサイクルがありますが、お休みの日も多いようで、訪問した11月平日は、閉まっていまして、予定が狂ってしまいました。

お勧めモデルコース

以上のような理由から、効率よく石見銀山を観光する方法としては、下記の通りになります。

(1)石見銀山公園駐車場にクルマを止める (トイレも寄る)

(2)貸自転車「弥七」にて電動自転車を借りる(有料)

(3)清水谷製錬所跡

(4)龍源寺間歩(有料) 見学したら駐車場方面に戻る

以上で、貸自転車を返却してから、最後に約3分歩いて「五百羅漢」(有料)を見学すると、合計所要時間は約90分になります。
時間があれば、下記のコースを追加してみてください。

(5)武家屋敷・河島家

(6)熊谷家住宅 (有料拝観)

(6)大森代官所(石見銀山資料館・有料)

以上で、貸自転車を返却してから、最後に歩いて「五百羅漢」(有料)を見学すると、合計所要時間は約120分~180分になります。

石見銀山・羅漢寺

石見銀山公園駐車場に戻り、クルマに乗りましたら、追加で「石見銀山・世界遺産センター」に寄り、最新の展示を見学できれば、完璧です。

土日祝などの混雑時に、駐車場を「石見銀山・世界遺産センター」(約400台)にした場合には、シャトルバスで大森代官所バス停に移動して、レンタサイクル河村にて、電動アシスト自転車を借りることをお勧め申し上げます。
この場合、石見銀山での観光所要時間は3時間程度は見積もってください。

石見銀山に宿泊する

土日祝の駐車場問題をラクラクにする方法としても、石見銀山に宿泊してしまう方法は、とても有効です。
下記の「ゆずりは」さんは、一番奥に位置するため、龍源寺間歩に、一番近い宿になります。
龍源寺間歩までは、徒歩40分くらいです。
五百羅漢や貸自転車弥七までは徒歩10分くらいですので、観光には便利です。

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他にも「暮す宿・他郷阿部家」「暮す宿・只今加藤家」といった宿泊施設もあります。
もし、出雲空港まで飛行機で降り立つ場合には、下記の「楽天ダイナミック・パッケージ」がお勧めです。

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観光バスのツアーなどで訪問する分には、良いかも知れませんが、日本国内の世界遺産にもなっている有名観光地としては、個人旅行には若干不便な場所と言えます。

今後は、推奨している「石見銀山世界遺産センター」から、大森地区へ、ロープウェイや、平日でも、中型・電気自動車でのピストン送迎などのアクセス面の改善が必要かと思われます。
このように現地の駐車場や交通が整備されない事には、観光客の大きな増加も、見込めないです。
ただし、観光地とは言えども、暮らしている住民の方々もおりますし、環境保全などを優先するのであれば、逆に「駐車場予約制」などにして、観光客を抑制できると、本当に行きたい方は、安心して向かう事ができるかと存じます。

旅行会社の観光バスツアー

各旅行会社でも、石見銀山を含めた、添乗員付きのツアーを発売しています。
その観光ツアーの場合、石見銀山が自由行動の場合には、上記のでご紹介した「貸自転車」で観光することが可能です。

石見銀山の観光

添乗員やバスガイドが、龍源寺間歩まで、連れて行ってくれる内容の場合には、バスを降りて、往復約2時間、歩くことになります。
歩行困難な場合には、五百羅漢や大森の町並み散策程度ですと、約2km、時間にして約40分くらいですので、添乗員などに申し出てみると良いでしょう。

石見銀山での昼食(ランチ)

土日祝は、民家を改造したような飲食店が若干営業しているようですが、平日の昼食(ランチ)は、ほとんど期待できない状態です。
いわゆる「観光地」のように、お土産物店や、飲食店が、ドンとあるようなところではありません。
ただし「御前そば」さん(定休・木曜)、「Cafe 住留」さん(不定休・駐車場あり)など、飲食できるお店が点在はしています。

石見銀山への交通アクセス

石見銀山への交通アクセス・行き方は下記の通りになります。

飛行機の場合、出雲空港からレンタカーで約60分となります。
電車の場合、出雲市駅からクルマで約50分、松江駅からクルマで約70分、米子駅からクルマで約90分。
JR大田市駅からは、バスで所要30分、大森バス停、または大森代官所跡バス停下車となります。
高速バスは、広島駅から石見銀山(大森)まで、石見交通「大田広島線・石見銀山号」の運行もあります。
本数は減りますが、仁万駅前からの路線バスもあります。


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冬季、山間部では道路の凍結・積雪などの恐れあり、年に2~3回程度、雪が積もります。
冬にクルマで訪れる場合には、タイヤチェーンなど、携行しましょう。

龍源寺間歩の見学参考情報
清水谷製錬所跡への行き方
五百羅漢 (石見銀山) 羅漢寺
石見銀山の歴史
石見・山吹城 本城常光が毛利勢から石見銀山を守る
大久保長安とは 八王子の大久保石見守長安陣屋跡
大森代官所 井戸正明が救った享保の大飢饉
熊谷家住宅 (国指定重要文化財)
石見銀山 世界遺産センターのご紹介
石見・石見城の解説 (石見銀山城館)
温泉津温泉「元湯」泉薬湯
山陰地方の史跡・観光のカーナビにも便利な地図


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髙田

投稿者の記事一覧

最後までご高覧賜りまして、誠にありがとうございます。
旅行会社勤務時の経験なども活かしまして国内旅行の情報提供中。
日本航空さんに年間10~30回搭乗して日本国内を巡っており、観光地での楽しみ方、お得な過ごし方などを掲載しております。
国内旅行地理検定2級、小型船舶操縦士1級、温泉ソムリエ、普通救命修了。
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