箱根観光

箱根の芦ノ湖「海賊船」遊覧船~年間約200万人と大人気海賊船の楽しみ方

箱根海賊船

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箱根海賊船

箱根観光船(はこねかんこうせん)は、神奈川県箱根町の芦ノ湖で運航されている観光船・遊覧船で、通称は「箱根海賊船」と呼ばれます。
1950年8月1日から運航開始されると、現在では年間200万人も利用する人気の遊覧船です。

箱根の海賊船は、同じ港に戻ってくると言うよりは、芦ノ湖にある3箇所の港(乗り場)を一方交通で周回しています。

基本的には、箱根関所に近い「箱根町」が起点で、「箱根町」・(10分)・「元箱根」・(30分)・「桃源台」・(30分)・「箱根町」と戻ってきます。


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ただし、どこからでも乗船できて、どこでも下船できます。
1週する場合(往復利用)では約80分の所要時間となりますが「往復割引」キップもあります。

芦ノ湖はほとんど波も立たない静かな湖で、船もほとんど揺れません。
揺れる船は酔うから苦手と言う方でも、そんなに心配なく乗船できます。
船から眺められる景色もきれいで、デッキからは富士山も望めます。


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始発は元箱根を朝9時30分出航で、運航本数は春から秋は30分~40分置きにボンボン出航しています。
朝一番の遊覧船は比較的空いています。
混雑していない場合には、一周(往復)するとしても、箱根町で別の海賊船に乗り換えと言う場合があります。
ただし、利用者が多い時には、就航している3隻をフルに運用しまして、ピストン運航になることが多いです。

箱根海賊船

小田急グループの箱根観光船株式会社が運航しています。

もう、海賊船は5回ほど乗船させて頂いておりますが、まるで遊園地のアトラクションような雰囲気が気に入っています。
今回、私の場合には、クルマで箱根関所からも近い箱根町の無料駐車場に行きまして、往復切符を購入して乗船してみました。
下記は箱根町にある無料駐車場入口の地図です。

近くには、箱根駅伝ミュージアムもありますよ。

箱根駅伝ミュージアム

桃源台では、一度下船して、レストランで昼食も取りましたら、キップを提示すると5%割引を受けられました。
このようにクルマで行く方法ですと、桃源台の駐車場にクルマを止めて、海賊船で往復し、箱根町では下船して箱根関所を見学して、また船で戻ってくると言う方法も取れます。

芦ノ湖

箱根町の無料駐車場は約150台ですが、元箱根は19台分しかありません。
桃源台の無料駐車場は約60台ですが、近くに200台の有料駐車場もあります。
冬季、箱根の道路は凍結しますので、滑り止めのご準備を。

箱根海賊船

その昔、箱根は観光開発でも小田急と西武とが争っており「箱根山戦争」(はこねやませんそう)と呼ばれていました。
かつて西武(伊豆箱根鉄道)が開通させた有料道路は、小田急系(箱根登山系)のバスは通さなかったほか、小田原駅ではバスに乗る乗客を早々が奪い合いしたと言います。
そして、芦ノ湖では世界初という「双胴船」を西武が就航させて遊覧船でもリードしていました。

双胴船

早雲山から桃源台への道路をバスが運行できなかった小田急は、箱根ロープウェイを通して逆襲を始めます。
そして、1964年から海賊船も登場すると、子供たちに大人気となり、遊覧船の乗船者数も西武を上回るようになったと言う事です。

箱根海賊船・特別船室

2003年12月には、小田急グループと西武グループが箱根での業務提携を発表し、今では双方協力して箱根の観光客誘致を行っています。
そんな海賊船も今では外国人観光客に大変ウケています。

箱根海賊船は、乗船料だけで楽しめる一般船室の他に、追加料金が必要な「特別船室」もあります。

箱根海賊船・特別船室

特別船室は、アジア系ツアー客も、あまりいませんので、とてもゆっくりと芦ノ湖を体感でき、爽快感ある船旅を楽しめます。

箱根海賊船・特別船室

乗船前に特別船室のキップを購入しても良いですし、乗船してから、船内の売店にて追加料金を支払えば、特別船室を利用可能です。

箱根海賊船・特別船室

特別船室は、船体の前方にありますが艦内だけでなく、外のデッキも、一般客とは別に分かれています。
家族連れや子連れではなくても、カップルのデートにも最適です。

箱根海賊船・特別船室

特別船室の追加料金は大人500円(片道)ですが、特別船室料金にも往復割引があり、おとな770円、こども(小学生)400円とお安くなります。
特別船室の入口にて、特別船室のキップを係員さんに見せると入れます。

就役船は3隻

赤色のロワイヤルⅡは2013年に就航した、フランス艦隊の旗艦・戦艦ロワイヤル・ルイをモデルにした海賊船で、定員は565名です。
おしゃれな船体です。

ロワイヤルⅡ

ロワイヤルⅡの特別船室はゴージャスな装飾となっています。
船内の売店で購入したコーヒーを飲みながらの船旅も良いです。
まぁ、ビールも販売されています。

箱根海賊船・特別船室

芦ノ湖の山肌になじむ緑色の船体の「パーサ」は、スウェーデンの戦艦パーサがモデルで、1991年就航の定員650名です。

パーサ

イギリス国民のシンボル的な戦艦ビクトリーをモデルとした黄色の船体「ビクトリー」は2007年就航で定員は500名と、ちょっと小さめですが、船体の長さや幅は他の船とあまり変わりません。
時刻表に船の名前は記載されていないので、どの船に乗れるかは、当日のお楽しみとなります。

ビクトリー

標高723mと山の上にある芦ノ湖に、全長35mもの大きな船をどうやって建造しているのか?
疑問に感じたことはないですか?
日立造船の造船所でパーツを作ったあと、大型トラックで運んで、桃源台の桟橋脇にあるドックで組み立てているとの事です。

乗船割引・クーポン

クルマで箱根まで行って、海賊船に乗船する場合には、下記より「割引券」(クーポン券)を印刷して持参しましょう。
【PR】gifbanner?sid=3195428&pid=886675162JAF会員に入っている場合には、会員証の提示でも割引が受けられます。

インターネット割引券(箱根海賊船) ※印刷必要

風の強い日や、濃霧(雲)の時には運休になることがありますので、天気予報にもご注意を。

箱根フリーバス

小田急の箱根フリーパスで箱根を周遊したする際には「箱根海賊船」は乗り放題とになります。
周遊区間内は何回乗車してもOKですが、その歴史は古く、約100年前となる1922年に「箱根廻遊切符」として発売されたのが始まりです。

箱根フリーパスは、小田急線の各駅だけでなく、西武鉄道の各駅、相鉄の各駅でも購入でき、かなりお得なフリーパスで有効期間が2日間(または3日間)ありますので、箱根の宿に宿泊しても、翌日にも使えます。
小田原駅の小田急でも購入できますので、新幹線やJR東海道本線で小田原駅までやってきても、お得に箱根を周れますよ。
小田急線各駅の自動券売機でも「フリーバス」のボタンを押して、クレジットカードでも購入可能です。

箱根海賊船

なお、箱根フリーパスは協賛のお店など約50の施設にて「割引」や「特典」を受けることもできます。
例えば、箱根湯本駅からすぐの日帰り露天風呂「かっぱ天国」は10%割引、湯の里「おかだ」や「箱根彫刻の森美術館」は200円割引、箱根関所は100円割引、桃源台ビューレストランは飲食代が5%割引、箱根強羅公園に至っては大人550円の入場料が、箱根フリーパス提示でなんと「無料」になります。
そして、箱根海賊船の特別船室片道料金も、箱根フリーパスで100円割引とお得に乗船可能です。

箱根海賊船

そうそう、箱根の西武系、芦ノ湖遊覧船や箱根駒ヶ岳ロープウェー、同じ路線バスでも伊豆箱根バスは、箱根フリーバスでの乗車はできませんので、注意が必要です。
ただし、箱根駒ケ岳ロープウェーは10%割引になります。

海賊船までは乗らないよと言う場合には、箱根フリーパスのほうが高くついてしまうことがありますので、賢く利用したいところです。

特急ロマンスカー

なお、新宿方面から箱根湯本に行く「ロマンスカー」の特急券代は、フリーパスには含まれません。
乗車券は有効ですので、特急ロマンスカーに乗車して箱根湯本に行く場合には、別途、特急券を事前予約願います。
土日の午前中は、特急も満席の場合が多いですので、事前に予約購入しておくことをお勧めいたします。
ロマンスカーは全席座席指定となります。(自由席はありません)

箱根の混雑時期

春休み期間中、ゴールデンウィーク(GW)、夏休み期間中(特にお盆)、紅葉時期の土日祝は、箱根は観光客がたくさん訪れて、大変混雑します。
混雑するだけなら良いのですが、箱根を周遊するにしても、箱根湯本駅でまず「箱根登山鉄道」の強羅行きに乗るのに「並びます」。
強羅駅に到着しても、そこから「箱根登山ケーブルカー」に乗車するのに1時間待ちなどになります。
早雲山駅に着いて「箱根ロープウエイ」に乗るのにも、強羅駅ほどではないですが、待ち時間が発生します。
箱根登山バスも渋滞でなかなか進みません。
このような状況になると、当然ですが、箱根海賊船も、乗り場はたくさんの人が並ぶ形となります。
一般船室での着席も難しいでしょうが、そんな時には景色も素晴らしいデッキで過ごすのも良いでしょう。

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髙田

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最後までご高覧賜りまして、誠にありがとうございます。
旅行会社勤務時の経験なども活かしまして国内旅行の情報提供中。
日本航空さんに年間10~30回搭乗して日本国内を巡っており、観光地での楽しみ方、お得な過ごし方などを掲載しております。
国内旅行地理検定2級、小型船舶操縦士1級、温泉ソムリエ、普通救命修了。
メディアさまへの写真類の提供・テレビ出演依頼などを賜ることもございますが、自己紹介ページの下部よりご連絡をお願い申し上げます。

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