城跡

箱根関所でタイムスリップする楽しみ方?~近い駐車場はココ


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箱根関所

箱根関所(はこねせきしょ)は完全に関所を復元しており、往時を偲ぶ、こだわりの歴史テーマパークで、国指定史跡にもになっています。

昔は水戸黄門のテレビドラマに出て来るようなボロ屋がある程度の模擬関所だったのですが、当時正確な資料が発見されてから、全面的に施設を見直しました。
そして江戸時代にあった本当の箱根関所の姿として、上御番所・番士詰所・休息所・風呂場がある「面番所」、所詰半番・休息所・牢屋がある「向番所」、そして厩(昔のトイレ)、辻番、高札場などが復元されています。

登るには約70段の急な階段がありますが見張り塔「遠見番所」もでき、関所と芦ノ湖を一望可能です。
土日祝には、寸劇のような再現劇も行われています。


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お団子や抹茶なども楽しみながら、映画村のように江戸時代に行ったような気分を味わって頂きたいですが、この関所を通行しなくてはならなかった旅人に、思いを馳せて見学するのも一考です。
お粗末様ではございますが、最後の方には、箱根関所でタイムスリップ体験する方法?も、記載したいと存じます。

箱根の歴史

かつて、京から関東に入る経路としては、箱根峠ではなく「足柄峠」(標高759m)の矢倉沢往還が、縄文時代のころ既に主流だったようです。
弥生時代に入ってくると、海岸線も後退しましたが、鎌倉時代に御家人が京に上る際にも、足柄峠を使っていますので、昔からの名残で、箱根を越える際には足柄坂が使われていたようです。
もちろん、箱根路もあったようでして、鎌倉時代の終わりころになって登場する平将門は、箱根に兵を置いて、箱根峠を封鎖しようと考えています。
このように鎌倉時代には、箱根に関所と言うような施設があったとは考えられていますが、場所は特定できていないようです。

要するに、足柄峠に関所があったように、箱根にも鎌倉幕府の関所は存在したものと考えられます。

箱根を制する意義

戦国時代になると韮山城北条早雲(伊勢盛時)が、箱根を制して、小田原城へと入っています。
後北条氏は、箱根に10の砦を築いて箱根十城を設けていますが、箱根峠より三島側の箱根路沿いには、大規模な山中城も新築しました。
しかし、1590年、天下統一に向けて豊臣秀吉が20万の大軍を派遣し、山中城は徳川家康などの攻撃を受けて、たった半日で落城して箱根も制圧され、その結果、小田原城も降伏するに至っています。

箱根の山は天下の嶮と言うフレーズから始まる、滝廉太郎作曲の「箱根八里」でも歌われているように、天下=この国中で一番、嶮(けん)=険しいところと言う意味があります。
簡単に申し上げますと、日本の大動脈とも言える「東海道」における最大の難所が「箱根峠」です。
このように国の中で最も重要な要所、すなわち箱根を制した者(政権)は、天下をも取れる(天下を治める資格がある)と言う意味合いも含まれているように存じております。

箱根関所の歴史

江戸城に入った徳川家康は街道を整備しますが、ここ箱根では須雲川沿いに新道として「箱根八里」を開通させています。
そして、東海道として箱根路を石畳にするなど整備して、日本で最も重要な主要街道と「箱根宿」も設けられました。
更に江戸幕府は、徳川家康が死去した直後の頃に、本格的に箱根関所を整備しています。
これらの工事は、小田原藩が担当したようですが、現在、有料拝観できる「箱根関所」がある場所が、まさに、この江戸時代の箱根関跡です。

ただし、前述の通り箱根は重要な要所ですので、足柄峠には矢倉沢関所、熱海街道には根府川関所、箱根裏街道など脇往還には、川村関所・仙石原関所・谷ヶ村関所と、箱根関所以外に5箇所の関所がありました。
箱根関所は朝6時頃~夕方6時頃まで通過でき、夜間は通行禁止だったようです。

江戸時代初期となる1686年の小田原藩の記録によると、箱根関所は藩士の身分として番頭1・平番士3が常時役人として配置され、小頭1・足軽10・仲間(中間)2が下級武士、定番人3・人見女2・その他非常用の人夫は村人として構成されていたようです。

藩士はだいたい1ヶ月交代だったようで、定番人・人見女といった村人には手当が支給されました。

配備された武具としては、弓5・鉄砲10・長柄槍10・大身槍5・突棒1・刺股1・袖搦1があったそうですが、脅し目的だったようで、鉄砲の弾は無かった、弓はあっても弓矢も無かったとも言われています。

入鉄炮出女

入鉄炮出女(いりでっぽうにでおんな)と良く耳にしますが、江戸の治安維持の観点からも、西国から江戸に入る際には、箱根関所にて武器の携行は厳しく取り調べを受けました。
特に「鉄砲」の持ち込みが禁止されており、厳しく取り締まったようですが、逆に江戸から西へと武器を持ち出すのは、特に咎めなどはなかったそうです。

江戸から出る女性が、必ず持っていなくてはいけなかったものが「関所通行手形」(女通行手形)となります。
この通行手形は、江戸城の御留守居役が発行するもので「御留守居証文」とも呼ばれますが、旅する女性の身元や旅の目的・行先を始め、髪形、顔・手足の特徴などが細かく記載されていたと言います。
しかも、ひとりの御留守居役ではなく、4名~6名の御留守居役が記載し署名した内容でした。

出女(でおんな)と言うのは、諸大名の家族、特に妻となる女性は、江戸の藩邸に住んでいましたが、これは、簡単に言うと「人質」です。
そのため、人質である女性が、江戸から出て行かないように、箱根関所では厳重に男装していないか?とまで疑って監視しました。
特に箱根は厳しかったようで、人見女(髪改め女)と言う女性が常駐しており、女性の人相、体の特徴(ほくろの場所、妊娠している)などが記載されている通行手形と取らし合わせるために、通行する女性を裸にしてまで、検査・確認したそうです。

結ってある髪もほどいて、髪の毛の中に密書を隠していないかなど、確認しました。
もちろん、通行手形が本物かどうか?、御留守居役の署名の控えとも、照合したそうです。

男性の場合は、通行手形が無くても、関所を通るのが正当な理由であれば、通行を許可されたと言います。

今、箱根を訪れますと、街道からちょっと外れて、山の中を歩けば、誰にも見つからず、関所を通行しなくても済むと考えてしまいます。
しかし、実際に昔の場合には、そのような「関所破り」がいても身柄を拘束できるよう、周辺の村々に命じて山や間道の監視をさせていたようです。
そして、そのような間道を抜けた者がいたりすると、小田原藩より叱られて、村全体で連帯責任を取らされたと言いますので、恐らく、抜け道を通るのは難しかったと推測します。

もちろん、関所破りは、親殺しの殺人と同じ重大な犯罪とされていましたので、関所を通らずに山を抜けた者は、磔(はりつけ)の刑でした。

しかし、約250年の箱根関所にて死罪になった者は6人との事です。
関所抜けをした人は多かったようですが「道に迷った」と言う、藪入り(やぶいり)として、追放処分で済んでいるようでして、厳しいばかりでも無かったようです。
実際には、関所の役人に賄賂を渡して通行したりもしていたようです。

ちなみに、享保13年(1728年)には、中国の商人が将軍に献上する象(ゾウさん)が長崎から陸路はるばる、箱根関所を通行しています。
幕末になると関所での取り調べは表向きと言う事で、簡単な検査になっていたと、外国人の記録からも見受けられます。

明治2年(1869年)に明治政府が関所撤廃とした際に、箱根関所も廃止となり、一般人でも自由に旅行ができるようになりました。

現在、見学できる箱根関所の建物は、江戸時代末期に行われた箱根関所の解体修理の古文書にもとづき、建物があった場所と、その建物の大きさ・形など時代考証もしっかり行い、約140年の時を経て2004年4月に「復元」し、公開したものとなります。
更に2007年に石垣なども当時の絵図をもとに改修し、箱根関所は完全復元されました。

番所ライブカメラ(昼間のみ)も設置されていますので、最新の箱根関所の天気も分かりますよ。

遠見番所ライブカメラ

アクセス・行き方

箱根関所の住所は、神奈川県足柄下郡箱根町箱根1番地です。
有料拝観で朝9時~17時まで(冬季12月~2月は16時30分まで)の年中無休ですので、お正月でも開いてます。
観覧料金(入場料)は箱根フリーバスを提示したり、JAF会員証で100円割引となります。
箱根関所資料館も見れまして、見学所要時間は30分~60分といったところですが、じっくり見ますと、結構時間を費やします。

なお、道路は道路であるため、箱根関所の建物を見学しないで、道を南北に通行するだけならチケットは不要で、ワイロもいりません。(係員さんに申告してください)

ただ、ここまで来てせっかくですので、見学はなさった方がよろしいかとは存じますが・・。
雨でも建物の下は濡れません。
復元された厠はありますが、利用できるトイレは施設の中にはなく、外にありますので、先にトイレを済ませてから入ると良いでしょう。

電車・バスの場合には、小田原駅から「箱根町港行」バスを利用して所要約60分、箱根関所跡バス停下車の徒歩2分となります。
箱根湯本駅からもバスに乗れますが、小田原始発のため、小田原駅から乗車されるのをお勧め致します。

車の場合には、小田原厚木道路の終点・小田原西ICから40分、東名高速の御殿場ICからは50分です。

箱根海賊船の場合、箱根町港で下船して徒歩5分となります。

駐車場

箱根関所じたいには駐車場はありませんので、周辺の有料駐車場などを利用する形となります。
一番近い駐車場からご紹介します。

恩賜箱根公園駐車場

箱根関所の北側にある「神奈川県立恩賜箱根公園駐車場」が一番近いです。
普通車62台で、朝7時~21時(入場19時まで)で、1時間310円ですが、土日祝の昼間は満車気味です。
満車でも並ぶことができる道路に進入できるようでしたら、10分~20分待てば入れるかと存じます。
国道1号の本線で待つと渋滞の元になりますので、辞めましょう。

他には下記の2箇所の駐車場が便利です。

箱根関所旅物語館

レストラン・お土産物店になっている伊豆箱根鉄道の「箱根関所旅物語館」がありますが、その正面にある駐車場は39台止められます。
平日は、箱根関所旅物語館利用で無料駐車可能です。
箱根関所旅物語館の館内右奥から、箱根関所に出れる通路がありますので、ここに止めてちょっと買い物すれば、実質平日は駐車無料です。
土日祝は駐車料金が500円程度の有料駐車場となりますので、どうどうと止められますよ。
もちろん、食事もできますので、お昼ご飯を兼ねても良いでしょう。

箱根関所旅物語館では、忍者や代官衣装だけでなく、着物のレンタル(和服レンタル)もありますので、そんな時代装束で関所にも行けば、まさにタイムスリップでして、和服姿で箱根関所を歩けば、ちょっとした注目も浴びます。
下記はインスタからの情報です。

箱根関所旅物語館さん(@tabimonogatarikan)がシェアした投稿

オリジナルGoogleマップにて場所をしるししています。

箱根町園地駐車場

箱根町港の県立無料駐車場で、箱根海賊船も乗船する場合には、こちらがお勧めです。
約200台の無料パーキングとなっており、利用時間は24時間です。
土日祝は、当然、混雑しますが、200台と大き目なので、回転率は比較的良いです。
箱根関所南の信号から芦ノ湖側に入ってください。
オリジナルGoogleマップにて場所をしるししています。

混雑回避法

箱根神社も訪問される場合に、クルマでお越しであれば、クルマで箱根神社の駐車場に向かった方が良いです。
箱根関所から箱根神社まで歩くと、約1.9km、徒歩30分の距離ですが、途中、杉並木になっている旧東海道を歩けるのは歩けます。
このように、杉並木の旧東海道を歩きながら箱根関所を訪れる場合には、北側の元箱根にクルマを止めると良いのですが、元箱根は駐車場が少ないと言う事があります。

冬季の芦ノ湖周辺や箱根は道路が凍結しますので、滑り止め必須です。

攻略法と言うほどでもありませんが、結果的に、春休み、ゴールデンウィーク、夏休み、紅葉時期、そして土日祝などに渋滞や混雑を回避する場合には、朝9時には芦ノ湖に到着するように出発すると、駐車場にはなんとか入れる可能性が高いです。(保証はできませんが)

以上、箱根と言えば「箱根関所」と言う事で、ぜひ、お楽しみ頂ければ幸いでございます。

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髙田

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旅行会社勤務時の経験なども活かしまして国内旅行の情報提供中。
日本航空さんに年間20~30回搭乗して日本国内を巡っており、観光地での楽しみ方、お得な過ごし方などを掲載しております。
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