草部吉見神社(くさかべよしみじんじゃ)は、熊本県阿蘇郡高森町にある神社です。
創建は阿蘇神社よりも古く、日子八井命が、神武天皇東征の際に、高千穂から五ヶ瀬川を遡ってきて、池に住んでいた大蛇を退治したと言います。
そして、池を埋めると、宮居を建てて住んだと言う事なのですが、草を束ねて壁にしたことから「草部」と呼ぶようになりました。
また、此社吉宮床(ここぞよきみやとこ)と呼ばれたことから、吉見という社号を称するようになったと言われています。
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彦八井耳命・日子八井命(ひこやいのみこと)と言う神様は、初代・神武天皇と、大物主神の娘との間に生まれた第一皇子となります。
そして、神八井耳命の子ともされる神武天皇の孫・健磐龍命(たけいわたつのみこと)が、阿蘇を治めるよう命じられ阿蘇に向かう途中に彦八井耳命の館に立ち寄ります。
このとき、草部吉見神(国龍神)の娘ともされる阿蘇都媛命と結婚して、阿蘇神社で祭られたと言う事ですので、支配が阿蘇まで拡大して行ったのでしょう。
基本的には、噴煙を上げる阿蘇山の状態で、国家の大事を占うために、派遣されたと考えられますが・・。
草部吉見神社は、鵜戸神宮、一之宮貫前神社と共に、日本三大下り宮の一社になっています。
入口の鳥居より、社殿が低い場所にあると言う事で、130段の階段を下がって行くとお参りできます。
要するに、帰り道は、階段を登る必要があると言う事です。
社殿は、戦国時代の1556年に、阿蘇氏の家臣・甲斐親成(甲斐左近将親成)が造営したものとなります。
厳かな趣と歴史を感じさせる彫刻が、本殿の周りにありました。
手水舎の右手に鳥居があり、社殿下の御塩井・吉ノ池(八功徳水)へ続く参道がありました。
少し降りて行くと、吉ノ池がありますが、湧き水が注がれていると言う事になります。
草部吉見神社への交通アクセス・行き方ですが、クルマでないと交通は不便です。
無料駐車場は、鳥居の左側に用意されています。
観光所要時間は15分~20分といったところです。
高千穂と阿蘇の間にありますので、お時間があれば、ぜひ、お立ち寄り頂ければと存じます。
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