九州観光

阿蘇神社~神話の2300年前から存在する阿蘇山の守り神

阿蘇神社

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阿蘇神社とは

阿蘇神社(あそじんじゃ)は、熊本県阿蘇市にある、肥後国の一宮で、日本全国450社ある阿蘇神社の総本社となります。
創建はかなり古く、紀元前281年?頃とも言われる、第7代天皇・孝霊天皇の勅命により創建されたとあります。

日本書紀にも出て来る初代天皇・神武天皇の第2子とされる神八井耳命(かんやいみみのみこと)が、元の本拠地である九州を治めたようで、阿蘇氏の祖ともされます。
この神八井耳命の子が、阿蘇神社に祀られている健磐龍命(たけいわたつのみこと)と言う事になります。
健磐龍命は、阿蘇の君の姫・阿蘇都媛(あそつひめ)と結婚したともされ、その子・速瓶玉命(はやみかたまのみこと)が、両親のために、阿蘇神社を創建したとも伝わります。


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ちなみに、神八井耳命は草壁吉見神社に祀られており、神社としては草壁吉見神社の方が古い可能性もあります。

阿蘇都媛は、阿蘇神社の「二の神殿」(右手側・女神)の阿蘇都比古命で、「一の神殿」(左側・男神)の一宮は健磐龍命となります。

阿蘇山火口の主祭神は、もともと阿蘇都比古命だったとも考えられ、東京の小野神社などにもみられる瀬織津姫(せおりつひめ)(瀬織津比咩命)と関係があるのかも知れません?

伝承によると、そのころの阿蘇は「カルデラ湖」となっていたようで、健磐龍命(阿蘇大明神)が蹴破って湖水を西へと流したと阿蘇開拓の神話になっています。
その時、しりもちをついて「立てぬ」言ったとされる場所は、阿蘇の西にある「立野」です。
巨大なナマズを切って流したともあり、もしかしたら、地震が発生して湖の堰が切れたのかもと、想像してしまいます。

阿蘇神社

一方で、阿蘇都媛命は、肥国の国守と言う意味のコエクニ(肥国)のタケイハタツの娘ともされ、ユナ(斎餞)としてホホデミに奉られて内后になったともあります。
斎餞と言うのは献上と言う意味です。
タケイハタツはもうその名のとおり健磐龍となりますが、この伝承の場合、その娘が阿蘇都媛となります。
そして、阿蘇都媛はホホデミと結婚しました。
このホホデミは、彦火火出見尊と言う事でしょう。
このように、2300年も前の話でして、色々な伝承と説があります。

健磐龍命の子・速瓶玉命(はやみかたまのみこと)(国造大神)は、國造速瓶玉神・十一の宮として祀られており、阿蘇国造の祖となっています。

いずれにせよ、阿蘇神社の阿蘇氏は、このような伝承を持つ国造の末柄とされ、早くから神主であると同時に、阿蘇国造として小君主に発展しました。
平安時代には宇治姓を称しており、延喜年間に宇治友成が阿蘇大宮司となって移行、阿蘇神社の大宮司を世襲しています。
そして、鎌倉時代には、武士団としても、熊本で一大勢力を築いており、大宮司の権威は強大となりました。


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なお、阿蘇氏の本拠地は、阿蘇神社と言う事ではなく、山都町の浜の館となりますので、ぜんぜん、違うところです。

戦国時代島津家に攻められて阿蘇氏は事実上滅亡しましたが、阿蘇惟善が熊本城に入った加藤清正、その後、熊本藩主となった細川家によって社領寄進と社殿の造修が行われました。
現在の阿蘇大宮司は第92代・阿蘇治隆氏となっています。

熊本地震

2016年(平成28年)4月16日の平成28年熊本地震により、阿蘇神社の国の重要文化財である楼門と拝殿が全壊し、境内の3箇所の神殿も損壊しました。
現在、2022年を目標に再建中で、奉賛(募金)も受付しております。

東向きに還御門、楼門、御幸門があり、境内には社殿が3棟あります。
しかし、2017年10月に阿蘇神社を訪問させて頂いた際には、復興に向けて工事中で境内には重機がはいっており、多くの部分が立入禁止となっています。
そのため、お参りも「仮拝殿」にて行うなど、ほぼすべて見学もままならない状態でした。

阿蘇神社

日本三大楼門に数えられる楼門は、高さが18mの二層楼山門でした

阿蘇神社

しかし、熊本地震で倒壊してしまい、小生が訪問した際には解体工事中でした。

阿蘇神社

古代からあると言う「願掛け石」は、拝殿の右手にあります。
神石として参拝者は石を3回なでてから、願い事を唱えており、パワースポットとされていますが、復興工事中で中には入れませんでした。
ちなみに、縁結びの松は、男性は左から2回、女性は右から2回まわるとご利益があると言われています。

阿蘇神社

とても残念ですが、完全復興には2023年頃までかかる見通しだとの事です。
それまでの間、部分的なお参りしかできないよう制限がありますが、少しでも早い復旧を願うばかりです。

<追記> 拝殿の再建工事が2021年7月に完了したとの事。楼門は2023年12月を目指している。

アクセス・行き方

阿蘇神社へのアクセスですが、JR九州の豊肥本線「宮地駅」より、徒歩約15分となります。
豊肥本線(ほうひほんせん)は熊本県の肥後大津から阿蘇駅の間は、熊本地震の甚大な損害で、長期運休中で、復旧の目途はたっていません。
執筆時点では、大分県の三重町駅~中判田駅間も2017年・台風181818号の影響で不通となっていますので、最新情報の入手をお願いします。
阿蘇~三重町の間は、その区間に取り残された車両にて、臨時ダイヤで運転していますが、本数は1日2~4本程度のようです。

なお、熊本駅・熊本空港~大分駅の間のバス「特急やまびせこ号」ですと、宮地駅も下車可能で、1日8本の運行があります。
熊本空港からに宮地駅の所要時間はバスで約1時間30分です。

駐車場は第1駐車場、第2駐車場が無料です。

阿蘇神社

当方のオリジナル九州地図にて、駐車場の位置などを正確に示させて頂いております。

(参考)ホツマツタエ/ほつまつたゑ/秀真伝 解読ガイド

阿蘇惟豊と阿蘇惟将~阿蘇氏を繋いだ阿蘇神社の大宮司
熊本の水前寺公園~風光明媚な細川家大名庭園へのアクセスと駐車場
熊本城の歴史と見どころ~肥後国人一揆と城親基とは(熊本地震の被害も)
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髙田

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