摩周湖
摩周湖(ましゅうこ)は、北海道川上郡弟子屈町にある阿寒国立公園の淡水湖で、北海道遺産にも選ばれています。
また、摩周湖周辺は、自然を保護するため、国立公園の中でも特別保護地区となっています。
湖面は海抜351m、周囲約20kmですが、標高857mのカムイヌプリ(神の山)の脇にある、約7000年前に噴火したカルデラ湖となっています。
深さは最深211.4mと日本では5番目に深い湖です。
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なお、摩周湖に注がれる川が存在しないことで知られ、余計な養分を含んだ水が注がれないため、不純物がほとんどなく日本でもっとも透明度が高い湖となっています。
その透明度は、1931年に41.6mと、当時は世界一を記録しましたが、現在は20m前後のようです。
しかし、それでも、バイカル湖についで、世界で2番目に透明度の高い湖になっています。
かつて、摩周湖にてニジマスの養殖も試みたようですが、プランクトンなどの栄養分(不純物)がないため、魚も育たなかったと言います。
カムイシュ島(中島)と呼ばれる小島もあり、摩周湖のキレイな水の独特の深い青色は「摩周ブルー」と呼ばれますが、大雨が降っても、年間を通じて水位の変動が少なそうです。
カムイシュ島(中島)は、湖底からなんと高さ210mを超える溶岩ドームで、その頂上部分だけが湖面に出ているものとなっています。
もうちょっと、水が多く貯まっていれば、湖に沈んでいた訳ですし、とても不思議な偶然ですね。
霧の摩周湖
よく、霧の摩周湖と良く言われますが、私は、摩周湖にこれまで訪問して、霧(キリ)で対岸が見えないと言う事が1回もありません。
キリは1年のうち100日以上発生すると言われている摩周湖ですが、特に6月から8月にかけては、霧が多いと言います。
ちなみに、摩周湖を訪れて霧で湖面が見られなかった場合には「カップルは長持ちする」、また「よく晴れた摩周湖を見ると婚期が遅れる」その他にも「晴れた摩周湖を見ると出世できない」「お金持ちが訪れると摩周湖は霧で姿を見せず、貧乏人が訪れると晴れる」と言う伝承と申しましょうか?、都市伝説があります。
第一展望台
摩周湖の見学ポイントとして一番有名なのが第1展望台となり、観光バスのツアーも必ず寄るところです。
ソフトクリームなど、ちょっとしたお土産物店とトイレも完備されています。
駐車場からすぐ脇が展望台になっており、パーキングからたくさん歩くこともありません。
展望台の標高は550mあり、摩周湖の湖面よりも約200m高い場所から、眼下に望むことになります。
ここからの眺めは格別で下記のような摩周湖の大パノラマ風景が待ってくれています。
気が付けばかれこれ6回目です。
摩周湖の道路は無料ですが、摩周湖第一展望台の駐車場に止める場合には駐車料金が普通車500円、バイク200円となります。
ただし、この駐車券は、麓の硫黄山駐車場との共通券になっており、両方、クルマを止められますので、ぜひ、硫黄山もご訪問ください。
なお、冬期(11月下旬頃~4月上旬頃)は、駐車料金無料となりますが、道路は凍結しますのでご注意を。
摩周湖第一展望台から摩周岳(標高857m)への登山は片道2時間30分となります。
カムイヌプリ(神の山)も良く見えます。
ただし、標高も高いので、この展望台は夏でも寒いことがあります。
なお、摩周湖は深いカルデラ湖と言う事もあり、湖畔に降りることは許可が無いとできません。(危険です)
ただし、展望台からは、ぜひ、湖畔に落ちる斜面にある「森林」をよく見てください。
野生のエゾリスが木の上で遊んでいるのを見れることもありますよ。
無人販売でヒマワリの種を買えますので、ちょこちょこ見えるところにやってきます。
見つからなかったら、レストハウスのテラスに行ってみてください。
あと、この第1展望台からは、釧路平野と雄阿寒岳方面の展望も楽しめます。
晴れていれば、釧路平野の先に太平洋も見える景勝地です。
シーズンの土日祝「昼間」は駐車場が混雑するかも知れませんが、回転率は早いと存じますので、少し待っていれば、止められるでしょう。
冬季はこの摩周第一展望台だけ、行くことができます。
第1展望台は駐車場の入口は両端で、出口は真ん中と、わかれていますので、ご注意を。
なお、摩周湖の天気ですが、ライブカメラで確認するのも良いです。
下記は10月下旬に訪問したときの写真でございます。
トップの写真も秋の紅葉写真に変更しましたが、また違ったマシューブルーです。
さて、摩周湖には他にも2つの展望台があります。
第三展望台
第一展望台からクルマで5分のところにある、第三展望台です。
こちらは駐車無料で、道路の路肩に30台ほどの無料駐車スペースがあります。
第3展望台は、駐車場から展望台まで3分ほど歩きますが、下記のように第1とはまた違った摩周湖の風景があります。
第3展望台の標高は670mと他の展望台より高い位置にあり、湖面との標高差は約320mです。
眼下の崖には木々があまり生えていませんので、直下の状況も良く見えます。
みてください、この摩周ブルー。
なんとも言えない、深みのある青い湖面です。
トイレなどはないため、観光バスが寄ることは少ないですが、個人的には第3展望台から見た摩周湖の方が好きです。
現地では見渡すのではなく、ぜひ「覗き込む」ようにご覧頂ければと存じます。
湖と反対側を見れば、屈斜路湖と硫黄山もわかります。
なお、昔は第2展望台もありましたが、現在は閉鎖されています。
最後に「裏摩周」と名がついている展望台です。
裏摩周展望台
摩周湖の北側には「裏摩周展望台」があります。
トイレと小さな売店がありますが、電気は来ていませんし、売店は時期によっては開いてないかも知れません。
摩周湖がとても綺麗に見えるはずなのですが、展望台付近の木々が成長してしまっていて、若干、湖も見にくいです。
しかし、また違った姿の摩周湖がそこで待ってくれています。
標高は580mですが、風向きが良いのか、他の展望台がキリで見えなくても、裏摩周は見えると言う事が多いそうです。
私の場合には、例によって、いつも見えます。
きちんと舗装された道路で、問題なく裏摩周展望台にも到達可能です。
また、無料駐車場から展望台へは約1分くらいと、至近です。
ただし、弟子屈側とは道が通じていないので、グルッと回り込む必要性があり、移動時間も1時間単位で必要です。
その分、裏摩周は、訪れる観光客も圧倒的に少ない穴場と言えるでしょう。
冬季は除雪していないため閉鎖されています。
摩周湖動画
下記は第1展望台より撮影した摩周湖の風景です。
どんな湖なのか、よくお分かりいただけるかと存じます。
各展望台の場所ですが、当方のオリジナル北海道地図にてご案内させて頂いております。
カーナビ代わりにもなりますので、スマホでもご活用いただければ幸いです。
カーブも多い山道ですので、クルマに酔いやすい方は、酔い止めがあるとOKです。
摩周第一展望台へは、夏季の期間限定ですが、路線バスも運行されています。
摩周湖ですが、第1・第3展望台から川湯温泉へと山を降りますと、硫黄山がありますので、ぜひ、セットでご訪問願います。
レストハウスもあります。
ホテルなら川湯温泉が便利です。
阿寒湖からもそんなに遠くはありませんので、ツアーではなく、個人旅行の場合には、うまくコースを組むと良いでしょう。
裏摩周に行った場合には「神の子池」は欠かせません。
絶対に、神の子池もご訪問願います。
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