白鬚神社(しらひげじんじゃ)は、滋賀県高島市鵜川の琵琶湖湖畔にある神社です。
地元では、白鬚さん(しらひげさん)、明神さんとも親しまれている近江では最古の大社で、琵琶湖の中に朱色の鳥居もあることから、厳島神社にちなんで近江の厳島(いつくしま)とも呼ばれています。
祭神は、猿田彦命(猿田彦大神)ですが、もともとは比良山の神であるとも言われています。
初詣も混雑するようですが、延命長寿・長生きの神様としてよく知られており、ご利益は、縁結び・子授け・開運招福・学業成就・交通女全・航海安全などすべての「導きの神」との事です。
また、数え年2歳の子に名前を授け、無事の成長を祈る「なるこ参り」の神事も有名なんだそうです。
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創建はかなり古く、日本の第11代天皇・垂仁天皇(すいにんてんのう)の頃(実在すれば西暦250年~350年頃)、すなわち、弥生時代~古墳時代のころに、倭姫命によって社殿が建てられたとされています。
倭姫命(やまとひめのみこと)は、垂仁天皇の第4皇女で、伊勢神宮を創建したともされ、伊勢神宮に倭姫宮があることでも知られます。
それくらい、スゴイ姫であることから、倭姫命は、卑彌呼(ひみこ)だとする説もあるくらいです。
飛鳥時代の674年には、天武天皇の勅旨により「比良明神」とされていることや、865年には「比良神」が従四位下の神階を賜ったとあることから、もともと比良山の神を祀っていたとする由縁です。
白鬚信仰と言うと、渡来人に関係あるともされるため、その比良神は渡来人が祖神を祀ったとする説もあります。
背後の山中には、横穴式石室(末社岩戸社)があるほか、山頂には磐座と古墳群も残っているそうです。
ところが、鎌倉時代になり、1280年には、比良庄の絵図にて「白ヒゲ大明神」と記載されてやおり、太平記(巻18)でも白鬚明神と見受けられ、神様が変わっています。
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ともあれ、由緒ある神社として、戦国時代には大坂城の豊臣秀頼によって寄進を受けており、片桐且元が造営を担当したほか、江戸幕府からは1648年に100石、のち189石余の朱印地も受けています。
京都の清水寺でも、130石の寺領ですので、同等かそれ以上の信仰が白鬚神社にはあったと言えます。
社殿は国の重要文化財です。
琵琶湖にある鳥居は、白髭神社から「161号」を渡らないとうまく写真に納まりません。
ただ、現場は、ゆるいカーブで見通しも悪く、横断歩道や歩道橋もないうえに、交通量もあるので、横断はキケンです。
無理せず、道路越しに撮影致しました。
近江の白鬚神社への交通アクセス・行き方ですが、JR近江高島駅から約3km、徒歩40分の距離です。
近江高島駅の構内にある観光案内所にて、レンタサイクル(貸自転車)もあります。
タクシーですと約10分です。
無料駐車場完備ですが、カーブで危ないですので、早めにウインカーを出して、歩道の歩行者・自転車をよく確認し、サクッと入って頂けると良いのでは存じます。
当方のオリジナル地図にて駐車場の入口をわかるようにしています。
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