揚げ浜塩田「奥能登塩田村」
揚げ浜塩田「奥能登塩田村」道の駅すず塩田村です。
このあたり、能登の日本海側の国道249号沿いは「塩街道」と呼ばれ、今でも、製塩が随所で行われています。
ただし、2024年1月1日に発生した能登半島地震にて、地形が約120cm前後ほど隆起し海岸線が100mほど前進(陸地になった)ため、以前のような歴史ある製塩作業は困難となったとの報道もあります。
下記情報では2019年の訪問時の記録として残しておきます。
日本海から汲み取った新鮮な海水を、砂が撒いていある塩田に均等にまきます。
そして、巻いた海水を砂と共に天日で乾燥させると、砂を集めます。
その集めた砂に、海水を流し込み、砂に付いている塩の結晶を含む「かん水」を採取します。
そして、釜屋にて釜炊きして、塩を採取すると言う事になります。
約600リットルの海水から、120kgの塩ができるそうですが、江戸時代から変わらない伝統の製法です。
能登の揚浜式製塩技術は、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
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ただ、揚げ浜式製塩は、雨が降ると製塩できないそうでして、早朝に海の状態(気象条件)を見て、判断するそうです。
下記は、道の駅すず塩田村の建物になります。
最初は戦国時代の1596年に、谷内浜にて能登塩田が開始されました。
その後、貧しい能登の農民を救済するため、第3代の加賀藩主・前田利常が、塩手米制度として奨励した産業になります。
塩平米の制度とは、田畑が少ない農民に米を貸しつけて、そのかわりに塩を納めさせるもので、玄米一石につき塩九俵(四石五斗)の割合だったそうです。
他にも、前田利常は、和倉温泉を温泉場として整備するなど、良制を敷いた藩主として知られ、当時「政治は一加賀、二土佐」と称えられたと言います。
では、なぜ、この奥能登で塩づくりが適しているか?ですが、大きな川が海に注がれていないので、海水の塩分濃度が比較的「濃い」ので、効率も良いらしいです。
もちろん、田んぼなどの土地が限られていますので、農民の人手を塩業に活用しやすかったと言う点もあります。
塩の専売を幕末まで一貫して行っていたのは、仙台の伊達家と金沢の前田家の2つだけでした。
お土産品としては、断然、揚げ浜式製塩がお勧めです。
添加物を一切使わない500年以上続いている揚げ浜式製塩の天然塩です。
奥能登の海特有の豊富なミネラルが、深い味わいと旨さを出していて、塩辛さが少なく、豊かな海の旨みと甘みが口の中に広がります。
下記の揚げ浜塩田の建物は、道の駅にある揚げ浜塩田とは場所が異なりまして、100mほど西に行ったところにあります。
NHKの連続テレビ小説「まれ」でも、能登が舞台だったことから、揚げ浜塩田が登場していました。
下記のようにAmazonでも通販で手に入りますので、ぜひお試しください。
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道の駅に併設されている「塩の資料館」は、朝9時~17時で入館は16時30分まで。
大人100円、小・中学生50円でしたが、【PR】JAF会員証を提示しましたら、なんと「無料」でいいですよとなりました。
あとで調べましたら、【PR】JAF会員証で2名まで、無料になるそうです。
※翌年、再訪致しましたら、HAF割引は、ソフトクリーム50円割引に、変更となっていましたので、記載修正致します。
この資料館に入館しますと、奥が奥能登塩田村の見学エリア(屋外)にもなっています。
資料館と塩田の見学だけでしたら、観光所要時間は10分といったところです。
塩作りの体験も可能です。
ただ、夏季だけの受付でして、5月1日~9月30日まで、大人2000円です。
時間は14時~16時で、所要時間は2時間、なお、完全「予約制」です。
また、2日間で、すべてを体験する浜士体験2日間コース(3500円)もあります。
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詳しくは下記にて。
奥能登塩田村
2024年1月1日の能登半島地震にて、お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災されました皆様に心からお見舞い申し上げます。
また、被災者の救済と被災地の復興支援のためにご尽力されている方々に深く敬意を表します。
能登の皆様の安全と、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
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