小清水原生花園
小清水原生花園(こしみずげんせいかえん)は、北海道斜里郡小清水町にある砂丘上の原生花園で草原地帯になっています。
網走国定公園の一部でオホーツク海と濤沸湖に挟まれた約8kmの細長い砂丘が小清水原生花園で、約40種類の野花が原生しています。
北海道遺産に選定されているほか、涛沸湖(とうふつこ)はラムサール条約登録湿地に指定されています。
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天気が良ければ、小高い砂丘の上からは、斜里岳、知床連山、藻琴山、能取岬などが見渡せます。
散策路が儲けられていますが、距離はありますので、全部歩くと数時間は必要です。
かれこれ3回目ですが、今回訪問した時期は秋の為、きれいな花を見ることはできませんでした。
しかし、雄大な自然、大きなオホーツク海に魅せられ、とても癒されます。
花は咲いていませんが、流氷接岸の時期には、流氷の向こうに知床半島が望めて素晴らしいみたいです。
JR北海道の釧網本線では、5月~10月限定で、原生花園駅が臨時停車駅となります。
また、インフォメーションセンターでは無料でレンタサイクルの利用も可能です。
トイレや売店もあり、荷物も無料で預かってもらえます。
営業は、4月下旬ころ~10月一杯で、朝9時~17時。冬季は休業です。
JR北海道の小清水原生花園駅もあります。
昔は、この駅くらいしか無かったのですが、今では、駐車場やトイレ設備なども立派になりました。
線路を渡る際には踏み切りの遮断機はありませんので、ご注意ください。
毎年5月に、小清水原生花園の火入れを実施して原生回復も行っています。
そして、5月中旬には新緑が芽生え始めます。
6月~8月頃には、ハマナス、エゾスカシユリ、エゾノコリンゴが咲く頃で、ピンク、赤、白などの花々が草原に咲き誇ります。
見頃は6月中旬~7月初旬で、特にエゾキスゲの群落が見事です。
網走から知床・ウトロに向かう国道244号線沿いにありますので、立ち寄ることは容易です。
網走バスの場合小清水線・斜里線で、原生花園バス停下車となりますが、自由乗降区間のため、停留所以外でも乗降できます。
網走バス・斜里バスの知床エアポートライナーも、原生花園バス停にて下車可能です。
また、国道244号のところどころに、駐車スペースもあります。
小清水原生花園の反対側は、すぐそこが濤沸湖になっています。
濤沸湖
涛沸湖(とうふつこ)は、網走市と小清水町にまたがり、オホーツク海とつながっている汽水湖です。
濤沸(とうふつ)の由来はアイヌ語の「トー・プッ」(湖・口)と言う意味になります。
前述致しましたとおり、ラムサール条約登録湿地と言う事もあり、湖と言うよりは低湿地帯のような雰囲気です。
小清水原生花園の近くから、少し濤沸湖に入れる「木道」も2016年に完成しました。
砂丘の小清水原生花園はお花畑ですが、濤沸湖は四季を通じて250種ほどの野鳥が見られる「野鳥の楽園」となっていますので、バードウォッチングには最適でしょう。
環境省により濤沸湖水鳥・湿地センターと言う拠点も整備されており、展示物や映像を通して、濤沸湖のことを学ぶこともできます。
6月中旬から10月下旬の時期には馬の放牧もあります。
厳しい冬の前には、南へ渡るオオハクチョウやさまざまなカモなど50種類を超える渡り鳥がここに立ち寄り羽を休めます。
昔は、パンなどのエサを野鳥に食べさせるのが許可されていたのですが、現在は、鳥インフルエンザ予防のため餌付けが禁止されています。
涛沸湖の先に見える山は、斜里岳です。
小清水原生花園への行き方・アクセスですが、女満別空港から車で約50分、根室中標津空港から車で約2時間、たんちょう釧路空港から車で約3時間、JR釧路駅から原生花園駅まで電車で約3時間、JR網走駅から原生花園駅まで電車で約20分となります。
小清水原生花園の駐車場がある場所、涛沸湖の湖を撮影した駐車場があるところは、当方の北海道オリジナル地図でもわかるようにしてありますので、ご参考賜りますと幸いです。
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