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三保の松原の解説【世界遺産】羽衣伝説ストーリーから駐車場の場所まで

三保の松原

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三保の松原とは

三保の松原(みほの-まつばら)は、静岡県静岡市清水区の三保半島にある景勝地で、国の名勝、世界遺産にも登録されています。
奈良時代の万葉集をはじめ、平安時代から、三保の松原が紹介されており、海岸線の美しさは、日本新三景(大沼、三保の松原、耶馬溪)、日本三大松原(三保の松原、虹の松原、気比の松原)のひとつに、数えられている観光名所です。

三保の松原

現在の三保の松原は、全長が約7kmに渡ります。
松林は約3万本、植えられており、防風林の役割を果たしているようです。

三保の松原

羽衣の松

下記の写真は、三保の松原にある「羽衣の松」で、現在の松の木は、3代目になります。
羽衣伝説(はごろも-でんせつ)は、天に住む天女(てんにょ)が、羽衣によって降りてきて、地元の漁師の出会いを描いた昔話です。
天女が衣を枝にかけて水浴びしている時、漁師が衣を取りあげ、返す代わりに天女の舞を披露してもらったという天女の羽衣伝説で知られる「羽衣の松」と言う事になります。

羽衣の松

羽衣伝説の物語(ストーリー)としては、下記のとおりです。

三保の村に伯梁という漁師が住んでおりました。ある日のこと、伯梁が浜に出かけ、浦の景色を眺めておりました。ふと見れば、一本の松の枝に見たこともない美しい衣がかかっています。
しかし、あたりに人影はありません。誰かの忘れ物だろうと、伯梁が衣を持ち帰ろうとしたそのとき、どこからともなく天女があらわれてこう言いました。
『それは天人の羽衣。どうそお返しください』ところが、それを聞いて伯梁はますます大喜び。
『これは国の宝にしよう』とますます返す気配を見せません。
すると天女は『それがないと私は天に帰ることができないのです』とそう言ってしおしおと泣き始めます。
さすがに伯梁も天女を哀れに思い、こう言いました。
『では、天上の舞いを見せてくださるのならば、この衣はお返ししましょう』天女は喜んで三保の浦の春景色の中、霓裳羽衣の曲を奏し、返してもらった羽衣を身にまとって、月世界の舞いを披露しました。
そして、ひとしきりの舞いのあと、天女は空高く、やがて天にのぼっていったといいます。


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このときの羽衣の切れ端が、近くの御穂神社(みほじんじゃ)に残されています。
その御穂神社のご神体が、羽衣の松になっており、三穂津姫命などが祀られています。
そのため、羽衣の松から、御穂神社までは「神の道」と呼ばれる、老松の並木が続いています。


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現実的には、天女の羽衣伝説は、日本各地だけでなく、世界各地にあり、白鳥の姿が美しかったことから、天女の話になったと考えられます。

羽衣の松の右手には、謡曲「羽衣」を舞踊化したフランスのバレリーナで、30歳の若さで亡くなった「エレーヌ・ジュグラリスの碑」も建立されています。

三保の松原

なお、駿河湾にある三保半島は、安倍川の上流などから、海へ運ばれた土砂が堆積し、砂嘴(洲浜)が形成されたものとなります。
近年は、ダムができるなどして、砂の供給が減っているなどの要因もあり、砂浜が減退しています。

三保の松原

少し、砂浜も歩いてみたのですが、ヘンなところに、負担が掛かったようで、その後、2~3日、腰が痛くなりました。
なお、急に深くなっているようですので、海水浴はできませんが、波打ち際で、遊んだり、貝殻拾いはできます。

下記は、羽衣の松の、脇にある、羽車神社です。

羽車神社

世界遺産に登録されると、必ず、ガイダンス施設を設けなくてはならないのですが、駐車場の近くに「静岡市三保松原文化創造センター・みほしるべ」があります。
砂浜で遊んだあとに、砂を落とす、水場も設置されていました。


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宿泊するのであれば、三保の松原まで、徒歩1分の「羽衣ホテル」が便利です。

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なお、三保の松原は、当然、海抜も低いです。
強い揺れを感じた地震が発生した際には、すぐに、ガイダンス施設の屋上に上がるなど、高いところに、逃げてください。

交通アクセス

三保の松原への交通アクセス・行き方ですが、クルマの場合、東名高速・清水ICから30分で、羽衣の松駐車場(無料100台)となります。
駐車場の入口は、当方のオリジナル地図にてポイントしてあります。
スマホで開いて、カーナビ代わりにお使い頂けますと幸いです。
電車の場合、JR清水駅から「しずてつジャストライン」東海大学三保水族館・三保車庫行に乗車して、所要約25分、三保松原入口バス停下車して、徒歩10分の距離になります。

三保の松原の見学所要時間は、30分~90分といったところです。
お車であれば、日本平とセットでどうぞ。

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髙田

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