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幕末の英雄・西郷隆盛が最初に島へと逃れたのは奄美大島となります。
そんな西郷隆盛の足跡を追って、奄美大島の観光スポットの写真などを撮影して参りました。
西郷松と西郷翁上陸之地
奄美大島にある「西郷松」は、1859年に薩摩藩の黒糖積船が龍郷湾に到達し、この松の木に、ロープを結んで接岸し、西郷南州翁(西郷隆盛)が、奄美大島に上陸した場所となります。
そのため、この松(リュウキュウマツ)は「西郷松」と呼ばれています。
菊地源吾と名を変えていた西郷南洲(西郷隆盛)は、薩摩藩の計らいもあり、1858年12月30日に鹿児島から船で、まず山川港に入ります。
そして、大久保利通らと別れの言葉を交わすと、潮の目が良くなった1859年1月4日に山川港を出港して、奄美大島に到着しました。
最初は、奄美大島の名瀬港に入ったようですが、1月12日に潜伏先となる、ここ龍郷村阿丹崎にて上陸した訳です。
西郷隆盛33歳のときでした。
西郷南洲(西郷隆盛)が奄美大島に上陸した地点でもあることから、上陸の碑もあります。
しかし、この老松も、塩害や病気・白アリによる被害で、平成23年(2011年)6月に「立ち枯れ」と診断され伐採されてしまいました。
その後、しばらくは幹の部分だけが記念碑の裏にあったそうですが、私が訪問させて頂いた際にはすでに何もない状態となっておりました。
要するに、現在としては「西郷松跡」と言えるかと存じます。
奄美大島では松くい虫の影響で、どんどん松が枯れているそうです。
確かに、奄美大島を周っていると山の木が結構枯れているのが目に入りました。
西郷松も、薬で延命を図ったようですが、ダメだったとの事です。
西郷松の敷地には「西郷松本舗」さんと言う、厳選黒糖を使ったピーナツ菓子「あまぼっくり」や「西郷せんべえ」(しいの実せんべい)を販売されている人気のお店もあります。
営業時間は朝9時~18時ですが、女将さんお一人で営業されているので、不在の時もあると言う事前情報は入手していたのですが、まぁ、そのとおり「配達中で不在」と張り紙がしてありました。
でも、心配しないでください。
このページ下部にてご紹介する西郷南洲謫居跡から近い休憩所の売店にて販売もされています。
西郷松と西郷翁上陸之地がある場所ですが、下記の地図ポイント地点となります。
龍郷町役場から北上した県道81号線(かごしまロマン街道)沿いにあります。
名瀬港から車で約40分、奄美空港から車で約25分となります。
西郷隆盛は最初、美玉新行さんが所有する空家を2ヶ月ほど借りて、その後、小浜にあった龍家の離れ屋にて2年6ヶ月ほど過ごしました。
西郷南洲謫居跡
菊地源吾と名を変えていた西郷隆盛は、安政6年(1859年)1月から、文久元年(1861年)まで、約2年8ヶ月、奄美大島にて身を潜めていました。
西郷隆盛はこの奄美大島・小浜の龍家の離れ屋に移ってから、とぅま・愛加那(あいかな)を島妻に迎え、西郷菊次郎と西郷菊草の2児を設けています。
なお、この奄美大島へ逃れたのは、藩命ですので、藩士の身分ははく奪されておらず、給付金も受けて逃亡生活できていました。
そして、西郷隆盛は鹿児島に戻る際に、建物を新築して愛加那や子供たちが、その後も生活できるよう配慮して、帰りました。
その新築した屋敷のある場所が、龍郷の西郷南洲謫居跡と言う事になります。
謫居と言う漢字は「たっきょ」と読みます。
海沿いの県道から、集落の一本入った静かな路地にあります。
現在の建物前面には勝安芳(勝海舟)が建てた石碑が置かれております。
そして、私有地にも拘わらず、西郷南洲謫居跡はありがたいことに、有料拝観できるようになっています。
西郷隆盛自ら設計したと言われる住居は、原型のまま再建した建物になっていますが、建物内には西郷隆盛の自筆の書、枕などの遺品が展示されている資料館となっていて、敷地内には西郷隆盛が手植えした桜の木も残っています。
なお、愛加那さんの子孫・龍さまが所有・管理している施設であるため、西郷南洲謫居跡は無断立入禁止となっています。
有料拝観施設ではありますが、もともと訪れる方が少ないこともあり、必ずしも、管理人の龍さまがおられる訳ではありません。
龍さまも約20km離れた名瀬にお住いであり、そうそう来ることができない模様で休館日も不定と、状況により閉館していて入れない場合も多々あります。
私が訪問させて頂いた12月の平日も、門がしっかりと閉ざされており、入ることはできませんでしたので、失礼して道路から敷地内を撮影させて頂きました。
どうしても確実に見学したい場合には、事前に電話で予約しておくと良いでしょう。
西郷南洲謫居跡(さいごうなんしゅうたっきょあと)0997-62-3368
名瀬の龍さま自宅は、0997-53-2897
もちろん、夜間・早朝の電話は控えるなど、失礼の無いようにお電話願います。
入園料は200円(小中学生100円)で、時間は朝10時~17時となっています。
西郷南洲謫居跡への行き方。アクセスですが、下記の地図ポイント地点に「無料休憩場」となる無料駐車場とトイレ、そして小さなお土産物店があります。
地図のポイント地点をカーナビで示して行くと良いでしょう。
上記に車を止めて歩いて1分といったところです。
近くには愛加那のお墓もあります。
これらの詳しい地図は下記のオリジナルGoogleマップより「奄美大島」の方をご覧願います。
デフォルトでは鹿児島になっていますので、奄美大島に移動させてご確認ください。
路線バスの場合、奄美空港から「空港(名瀬方面行き)」乗車して、「龍郷町役場前」バス停下車。
そして、違うバス「奥又」行き(芦花部経由秋名線)に乗り換えて「龍郷」バス停下車となります。
西郷松も見学する場合には「阿丹崎」バス停下車となります。
ただし、バスは1日8本程度と、かなり不便です。
バスはフリーパス乗車券「しまバス乗り放題券」(1日~3日間)もあるようですが、奄美空港にて購入可能です。
行き方などは、しまパスの会社さんのQ&A(路線バスの質問)コーナーから「新規投稿」で事前に質問することができます。
バスの時刻表は、NAVITIMEのを使用した方が、分かりやすいと思います。
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奄美大島はなかなか良いところですが、正直に申し上げまして、史跡はあまり観光客に優しいとは言えません。
南洲神社にしても車を止めるところがなく、見学を断念した史跡がいくつかありましたが、よそ者を受け付けない閉鎖的な考えがあるのかな?とさえ感じました。
どうしても自然景観が素晴らしい「海」を売りにしているようなので、仕方ないとは存じますが、私から申し上げれば、いくつか改善することで、観光客を2倍にはできる余地がまだまだある奄美大島でした。
今後の発展をお祈り申し上げる次第です。
・西郷隆盛 【西郷吉之助】の波瀾な生涯が詳しく「まるっとわかる」詳細版
・愛加那(とぅま)と大山菊子・菊草
・西郷糸子とは~西郷隆盛3番目の妻の生涯~武町屋敷跡と南洲野屋敷跡
・西郷菊次郎~西南戦争にて右足負傷で切断するも京都市長などを歴任
・城山~鹿児島の桜島を望む有名観光スポット(夜景も日出もキレイだよ)
・上野の西郷どんに会いに行こう~西郷隆盛の銅像が見すえる東京
・西郷隆盛ゆかりの地を効率よく巡る方法と見どころ紹介~鹿児島・奄美大島編
・ロケ地情報(地図あり)「西郷どん」2018年NHK大河ドラマ
・奄美大島の観光名所~お気軽観光スポットの周り方
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