徳島の祖谷は「平家の里」としても知られますが、その平家屋敷と平家伝説に迫ってみました。
大歩危峡遊覧船のところから、祖谷・かずら橋に行く途中に平家屋敷「平家屋敷民俗資料館」(へいけやしきみんぞくしりょうかん)があります。
讃岐・屋島の戦いで、寿永4年(1185年)2月19日、平氏一族は源氏に敗れます。
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このとき、平教盛の次男・平国盛(平教経)が、安徳天皇を奉じて東に逃れ、水主村(東かがわ市)にしばらく潜伏したそうです。
その後、手勢30名を引き連れて、大山(阿讃山脈)を越えて、吉野川沿いをさかのぼり、寒峰を越えて山深い祖谷に入ったといわれています。
祖谷の「かずら橋」も、追っ手が迫った際に、橋をいつでも切り落とせるようにと、あのような形状になったと言われています。
琵琶の滝も、平家の者が「琵琶」を奏でたので、その名がついたと言われています。
このページにてご紹介する「平家屋敷」は、平家の残党30名と共に祖谷に入った堀川内記が子孫とされています。
堀川内記(ほりかわないき)は、安徳帝の御典医を務めていたそうで、祖谷の山野には「薬草」がたくさんあったことから、医業と神宮を兼ねて住みたいと言われています。
庭には、樹齢800年の老樹もそびえており、江戸時代の古民家は、部屋にあがって、鎧・旗・古文書・生活用具などを拝見することができます。
まぁ、内部は、なんだか田舎の屋敷に上がったような、懐かしい感覚に陥りました。
なお、平家屋敷は、県道45号線の山道の途中、道路沿いに駐車スペースがあります。
ただし、混雑していないようでしたら、県道から登っていく道も小型車であれば入っていけます。
そして受付(料金所)の脇に4台ほどの駐車場もありますので、坂道を歩くのがイヤな場合には、車で入っていくと良いです。
見学は年中無休の朝9時~17時で、大人500円。
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見学所要時間は10分~20分といったところです。
入口や駐車場はカーブで見落としやすいので、ご注意を。
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