阿波の土柱とは
阿波の土柱(あわのどちゅう)は、徳島県阿波市にある土柱で、国の天然記念物に指定されています。
100万年前から、70万年かけて阿讃山脈から、あふれ出た土砂が、吉野川の川底に何層にも蓄積しました。
その砂礫層が、断層活動にて隆起したと考えられています。
そして、砂礫層が風雨により浸食されて、数十の土の柱を現出した地形となったのが、阿波の土柱です。
西暦800年頃には発見されていたとされますが、実際にはもっと昔から知られていた事でしょう。
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土柱は固い岩石や礫層の抵抗力が強い箇所が浸食を免れます。
逆に抵抗が弱いところは長年の風雨により削られて、溝の深さは、今でも自然の影響を受けて姿を変えています。
最大の高さを誇るのは、波濤嶽(はとうがだけ)と名付けられている土柱で、高さ13mあります。
幅は南北90m、東西50mもの巨大な土の群立です。
阿波の土柱は波濤嶽・不老嶽・橘嶽・筵嶽・燈籠嶽・扇子嶽の六嶽あります。
アメリカのロッキー山脈や、イタリアのチロルの土柱と並んで、世界三大奇勝・世界三大土柱と称されますが、正直、世界で見られる土柱の方が大規模です。
しかし、日本で気軽に見られる土柱としては、かなり貴重であり、珍スポットとも言えるでしょう。
写真だけではよくわからないと存じますので、下記にて動画も公開してあります。
よければ、ご覧頂けますと幸いです。
山ひとつが丸ごと土柱公園になっており、遊歩道も整備されています。
土柱のすぐ真下にも降りることができます。
また、土柱がある崖の上側にも、歩いて登り、見下ろすことができるようです。
ただし、足場も悪く東尋坊より恐怖感もあるとの事ですので、最低でもスニーカーが良いみたいです。
土柱高越県立自然公園(どちゅうこうつ けんりつしぜんこうえん)の中にあります。
行き方・アクセスですが、電車の場合、・JR徳島線「阿波山川駅」で下車して、タクシーを呼んで15分です。
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駐車場辺りから展望台までの往復であれば、見学所要時間は20分~30分程度です。
山の上まで上がるのであれば、60分以上は見た方が良いかもしれません。
付近は観光地となっていますので、多少さびれてはいますが、お土産物店・うどん店・温泉旅館もあります。
一般道で訪れる場合の駐車場がある場所は、当方のオリジナル四国地図をご参照賜りますと幸いです。
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