四国観光

金刀比羅宮(ことひらぐう)「はじめて」の金毘羅お参りガイド 初詣も

金刀比羅宮

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金刀比羅宮(金毘羅宮)は、四国は香川県の琴平にある象頭山(ぞうずさん)の中腹にあります。
是非一度は訪れてみたいとお考えの方も多いかと存じます。
そんな「こんぴらさん」をはじめてお参りする方向けに、気が付いたことや便利だと思ったことを記載して参りたいと存じます。

なぜ、古来より多くの日本人が、四国にある金毘羅さんへお参りしてきたのか?
その歴史を事前に学んで参拝しに行くのと、何も知らずに行って帰ってきたのでは、意義が大きく違ってしまうかと存じます。
そのため、まずは金毘羅宮の歴史から少しご紹介させて頂きます。



金刀比羅宮の歴史

「こんぴらさん」と親しまれている、金毘羅宮ですが、漢字では金刀比羅宮と書き、読み方は「ことひらぐう」と言います。

香川県仲多度郡琴平町の象頭山中腹に鎮座する神社となりますが、日本全国にある金刀比羅神社・琴平神社など約600社の総本山です。
祭神は大物主命(おおものぬし)と、崇徳天皇(すとくてんのう)になります。

大物主命は、日本神話にも登場する神で、出雲大社の祭神でもあります。
要するに、国津神(くにつかみ)と言い、天皇が登場する以前に、日本を治めていたのが大国主大神で、金毘羅がある象頭山を一時拠点としていたとする説もあります。
下記写真の山にある矢印のところが、金毘羅宮の本殿がある場所となります。

金毘羅宮

また、古事記によると、日本の初代天皇とされる神武天皇(じんむてんのう)の後見を、大物主が務めたような立場である可能性もあり、国造りの神となります。

金刀比羅宮は、海上交通の守り神としても信仰されています。
これは、大物主命が「海の彼方から波間を照らして現れた神」と言う事があるのではとも推測できます。
その他では、農業殖産の神、医薬の神、技芸の神(音楽や芸術関係)としても知られます。

金毘羅宮の創建年代は不詳ですが、このように、2000年以上前の古代日本の頃から信仰を受けていた可能性もあります。

金刀比羅宮

「こんぴら」と言う言葉じたい、日本語とは思えないと感じて調べてみました。
インドのガンジス川に済んでいた水神のことを、サンスクリット語で、クンピーラ(Kumbhira)と言うそうでして、その漢訳語となるようです。
どうでしょう「クンピーラ」と、発音してみると、ご理解頂けると存じます。

崇徳天皇を合祀しているのは、1163年に崇徳天皇が象頭山松尾寺金光院に参籠しているほか、室町幕府の管領・細川頼之が、四国の守護となった際に、崇徳天皇の菩提を弔ってから平定したためと考えられます。

古くより神仏習合し、塩飽水軍も深く信仰したほか、海上航路の発展とともに、更に航海者の広い崇敬を集めます。
象頭山松尾寺金光院は象頭山・金毘羅大権現と呼ばれ、金毘羅講(金毘羅参り)が盛んにもなり、金毘羅街道が整備されました。
伊勢神宮にお参りする伊勢参り、富士山にお参りする富士講と同じように、村の代表者が金毘羅にお参りしたため、門前町も発達し、琴平は大坂と同じくらい栄えたと言います。

金毘羅宮の見どころ

最初の石段があるまでの参道はやや緩やかな坂道と言う感じで、道の両側にお土産物店・旅館・飲食店などが並びます。

金毘羅宮

歩行者天国ではなく、一般の自動車も走行しますので、注意して歩きましょう。

金毘羅宮

西洋から中国の方まで、外国人のご参拝も多いです。
大門の手前には、灯明堂がありました。
灯明堂

大門が見えてきました。
ここまでの石段は、石段少しで平坦、石段少しで平坦の繰り返しで、息が切れることはありませんでした。

金毘羅宮・大門

大門を入ったところから境内となり、しばらく長い平らな道が続きます。
ずっと登りっぱなしではないので、この辺りまでは苦を感じません。

金毘羅宮

写真までは撮影を控えましたが、大門の先では、五人百姓という「飴売り」が5軒露天にあります。
この5軒しか境内での商売が許されていませんが、これも伝統を感じます。
下記の階段を登りきると430段消化となります。

こんぴら

木馬舎には、白いお馬さんもいました。

木馬舎

象頭山にあると言う事で、ゾウさんの銅像もあります。

象頭山

さて、下記の階段を登ると「書院」の手前に出ます。

金毘羅

書院の四脚門は国の重要文化財に指定されています。

書院の四脚門

表書院は、江戸時代の1659年に建立された建物で、内部は有料拝観ができます。

こんぴら表書院

ただし、中は撮影禁止でしたので、写真でのご紹介はできません。

こんぴら表書院

だいぶ登ってきまして、旭社が見えて参りました。

旭社

旭社に到着しました。
国の重要文化財「旭社」にたどり着いたところで、ここが本宮か?と思いましたが、まだ先にあります。
幕末に活躍した、清水次郎長の子分・森の石松(もりのいしまつ)も、参拝するとここが本堂だと思って、引き返したとあります。
勘違いして帰る方(外国人?)も多いので、つられないようにご注意を。

旭社

立派な賢木門(さかきもん)があります。
四国を統一した長曽我部元親が、たくさんの寺院を焼いた罪を謹み、門を献納したと言います。
しかし、建築を急いだあまり、一本の柱を逆さまにつけてしまい、この門は「逆木門」と呼ばれるようになりました。
現在の門は、 明治12年(1879年)に改築されたものとなり、「逆」の字を嫌って「賢木門」となっています。

賢木門

さて、最後の階段を登り切りますと、金毘羅宮の本殿が目の前に登場します。

金毘羅宮

この本殿がある平坦地は、展望台もあり、讃岐平野が一望できました。
だいぶ夕方になってしまいましたが、讃岐富士も見えます。

金毘羅宮からの展望

金刀比羅宮の本殿は予想よりも小さめでしたが、まぁ、山のうえですのでね、スペースもありません。

金刀比羅宮

下記はすぐ隣にある、三穂津姫社です。

三穂津姫社

下記は絵馬堂となりますが、なかなか立派で目を惹かれました。
船のようなものも、奉納されています。

絵馬堂

あとは、下山用の道から、旭社のところまで、一方通行で降りて行きます。

旭社

街を眺めながら降りて行きますと、結構、高いところまで登ったものだと感じますが、すがすがしい気持ちにもなれました。

金刀比羅宮

石段攻略法

さぬきこんぴらさんは、山の中腹にあるため、石段が多いことでも有名です。
参道口から御本宮までは785段あります。
石段の登り口から、本殿までの標高差は176mとなります。

迂回して緩やかな坂道を登れるような女坂みたいな別ルートはありません。
正確に申し上げますと、迂回路はあるのですが、上の方まではなく途中まででして、階段が厳しくなるところから上は、迂回路が無いと言う事になります。
その途中までは階段でも、そんなにキツクはありませんので、迂回するまでの必要性はあまりないと存じます。

(参照)金毘羅さんの参拝マップ(PDF)

628段となる「旭社」がある場所までは、階段の連続と言う事ではなく、平坦となる道も混ざっています。
そのため、あんまり、石段がスゴイと言う印象までにはなりませんでした。

金毘羅の石段

下記の連籬橋を渡って左の階段が最後の階段です。
御前四段坂と呼ばれる、最後の石段は652段から785段となっており、この133段は、キツかったです。

連籬橋

直前に立ち寄りました、阿波・箸蔵寺の最後の階段並みに大変でした。
ベビーカーも、非常に困難ですので、乳幼児連れは厳しいかと存じます。

夏場であれば、熱中症対策と汗を拭くタオルなど必須です。

更に、奥社まで登る場合には、合計で1368段となります。
しかし、2017年12月現在、台風の影響で奥社までの参道は通行止となっており、立入が制限されていました。

奥社

目的地・御本宮を参拝しましたら、帰り道は旭社のところまで、下山用の別の道となりますので、旭社への参拝はあとで良いかと存じます。

さて、石段ですが参道から登り始る当たりに、昔ながらの「駕籠」(かご)で送迎して頂けるサービスがあります。
恐らく、登山者向けの駕籠としては、日本で琴平だけだと思います。
下記のように最初の石段のところで、待機されておられました。

こんぴらの駕籠

料金は往復が6800円 登りだけだと5300円 下りは3200円との事でした。

ただし、365段先の大門手前までしか、カゴの利用はできません。
恐らく、その先の階段は、急すぎて、乗っているお客さんも「危ない」と言う事があるのだと存じます。
しかし、身体障害者などの正当な理由がある場合には、事前に金毘羅宮の許可を受ければ、旭社(596段)まで利用できるとの事です。(料金は2倍)

ラクをしたいと言うよりは、人力駕籠の体験をすると言う感覚で、利用してみるのもアリかと存じます。
年中無休ですが、朝早い時間や夕方は終わってしまっていることもあります。
また、確実に乗車したい場合には、予約すると良いでしょう。

他にも便利な方法があります。
道も狭いのでバスはありませんが、琴平の街には「金毘羅参拝登山シャトル」があります。
1時間おきに1日11便、ワゴン車で送迎されており、ひとり510円です。
JR琴平駅、ひとでん琴平駅、旅館の紅梅亭と琴参閣、そして、参道入口にある「琴平うどん駅」から乗車可能です。
空席があれば、予約なしでも乗れると存じますが、予約していれば1名だけでも運行してもらえます。
また5名以上であれば貸切で近くのホテルまで来てくれます。

うどんタクシーなど運行するコトバスタクシーが営業しています。

あとは「参拝登山タクシー」もあります。
こちらは、普通のタクシーでの送迎ですが、片道1140円からとなっています。

ただし、このシャトルとタクシーも、カゴ同様に大門のところまでとなりますので、残りの420段は自力となります。

ロープウェイやケーブルカーでもあれば良いのにとも感じますが、そもそも、階段を登ってお参りするのも、修行の一環ですし、これはこれで良いのかなと言う気がいたします。

他には、参拝口から並んでいるお土産物店の店頭では、100円レンタル、または無料で「杖」の貸し出しもありますので、よければ利用してみましょう。

服装も、冬でも汗をかくくらいになってしまいますので、1枚少なくて良いかも知れません。
余計な荷物やカバンも、重いだけですので、持って行かずに「身軽」にてチャレンジすると良いかと存じます。

足が悪い方は大変かも知れませんが、休憩を取りながら、マイペースで登れば、足元は整備されている道と階段ですので、思っていたほどは無理もなくご参拝できることと存じます。
ただし、夏の猛暑は厳しいですので、冬の方が良いかもしれません。
雨でぬれていると階段は滑りやすいので慎重にお願い申し上げます。

ペット同伴可能

今では、文化財保護などの観点から、多くの有名神社では犬の散歩禁止などになっていますが、金毘羅では、ペット同伴が特別に許可されています。

こんぴらさんでは、江戸時代の頃、飼い主の代わりに「犬」が金毘羅大権現にお参りする姿もあり「こんぴら狗」と呼ばれていました。
なんでも、首にかけた「こんぴら参り」の袋に、木札や初穂料(お賽銭)、犬の食費などが入っていて、道中、その犬に出会った旅人や村の人々が、世話しながら「犬」が参拝を果たしたと言います。

そのため、犬を禁止にできないと言う事もあるようですが、もちろん、神様に失礼のないよう、マナーを守って、ワンちゃんともご参拝したいところです。

金毘羅宮の御本宮御扉開は朝6時からです。
御扉閉時刻は、4月~9月が夕方18時まで、10月~3月の冬季は夕方17時ので。
御祈祷の受付時間は、午前9時~午後17時までで、受付は神札授与所・緑黛殿となります。

境内でのゲームアプリ「ポケモンGO」の使用は禁止されています。

最近、日本各地の市街地でもイノシシゆシカが出現すると言う話題が増えておりますが、金毘羅さんでも、例外ではありません。
巨大イノシシが目撃されており、夜間参拝(御扉閉午後17時~御扉開午前6時)は、参拝を自粛して頂きたいと言うアナウンスもありますので、ご理解を頂くと良いのではと存じます。



交通アクセス

駐車場は民間の有料駐車場利用となります。
門前町に入りますと、あちこちで「止めれるよ」と呼び込みがあります。
タイムズもありますが、平日でも満車気味ですので、まぁ、止められそうなところがあったら、止めてしまった方が、ウロウロ狭い道を行ったり来たりするよりは、結果的に時間も短くて済むのではと存じます。

琴平

お土産物店の駐車場ですと、例えば500円が駐車料金となりますが、帰りにお土産を2000円以上購入すれば、500円を返してくれたりします。

金毘羅宮への行き方ですが、JR琴平駅から金刀比羅宮の表参道入口までは徒歩約20分、コトデンの終点・琴電琴平駅からは徒歩約15分となります。
高松空港からは、琴空バスで、琴平バス停まで所要約45分です。
金刀比羅宮の観光所要時間ですが、こんぴらさんの参道入口から金刀比羅宮(金毘羅宮)の本宮まで徒歩の場合、若い方で往復60分~90分、ご高齢者・幼児連れで90分~150分といったところになるかと存じます。
初詣の時期、お正月・元旦などは渋滞もするかと存じます。

参道沿いや琴平の街には、旅館もあります。
今回は、琴参閣さんにお世話になりました。
宿泊したホテルでも、杖を無料で貸してもらえると存じます。

こんな記事をご覧になると、石段大変だなとお思いになられるかも知れませんが、ぜひ、現地に行ってみて、ご判断して頂ければと願っております。
当日の体調もあるでしょうし、無理は禁物ですが、何事も「あきらめない」と言う意気込みも大切でございます。
ひとつ達成することで、また何か見えてくることもあるかと存じます。
是非、良い旅をして頂けますことを、願っております。

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髙田

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